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令和七年六月十二日提出
質問第二五七号

石破総理の金利がある世界の恐ろしさという発言に関する質問主意書

提出者  長友よしひろ




石破総理の金利がある世界の恐ろしさという発言に関する質問主意書


一 令和七年五月十九日の参議院予算委員会における浜野喜史委員の質問に対し、石破総理から「金利がある社会、金利がある世界の恐ろしさというものはよく認識をする必要があるのではないかということでございます」との答弁がなされている。しかし、政府は令和七年度の経済成長率を二・七%と見込んでおり、一般的に経済成長に伴い投資需要が増加し、金融市場の均衡を保つために金利が上昇していく、つまり経済成長と金利は相互に影響しあう関係にあるのは当然のことと考えられる。「金利がある世界の恐ろしさ」との発言は、「経済成長の恐ろしさ」を表現したとも受け止められるが、どのような意図での発言であり、何を「よく認識する必要がある」と総理は考えているのか、それぞれ国民目線で誰もが理解できる詳細な説明を求めたい。
二 令和七年六月九日の参議院決算委員会における西田昌司委員の「金利のある世界」についての質問に対する石破総理の答弁で「今後も金利の上昇が継続した場合に利払い費が増加をすると、そうすると政策的経費が圧迫されるということが、それは懸念としてございます」と述べている。本年四月九日に財務省が公表した財政総論では「二〇二二年以降、物価上昇率が二%を超える中、二〇二四年三月に十七年ぶりの利上げを実施し、その後七月、翌年一月には追加利上げを実施。」と記載されているが、需要の増加に伴い物価が上昇した場合、一般的には経済成長の結果であるといえ、さらに経済成長がそのまま税収に跳ね返ることから、税収増も見込まれ、事実、税収は増加している。必ずしも政策的経費が圧迫されるとは限らないと思われるが、想定される懸念について具体的に確認させていただきたい。
三 令和七年五月十九日の参議院予算委員会における浜野喜史委員の質問に対する石破総理から「我が国の財政状況は間違いなく極めてよろしくないと、ギリシャよりもよろしくないという状況でございます」との答弁について
 1 同答弁の根拠は国内総生産(GDP)に対する政府債務残高の比率を比較したものと考えられるが、その理解でよろしいか。
 2 同答弁は前出のGDP指標のみで他国と比較をしての内容となっているが、その後の答弁において「全てを総合的に勘案していかなければならない」と述べている。全てを総合的に勘案した説明とは思われないが、「全て」とは何を指しているのか確認させていただきたい。
 3 同答弁のように一部の指標のみを根拠とした内容で答弁された場合、国民に誤った認識を与える影響があるといえ、事実一部でそのようになっているが、政府の見解は如何か。
 4 日本国の総理大臣が、特定の国を名指しして比較した中で、自国の財政状況への見解を述べることは、外交的にも影響を及ぼしかねないと思うが、適切な答弁であったとの認識か。

 右質問する。

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