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令和七年六月十二日提出
質問第二六一号

同姓同名の者が立候補する選挙に係る問題に関する質問主意書

提出者  中谷一馬




同姓同名の者が立候補する選挙に係る問題に関する質問主意書


 昨今の各級選挙において、いわゆる二馬力選挙やSNS上の偽・誤情報など様々な問題が指摘されている。これらの問題はいずれも民主主義の基盤である選挙の公正・適正な執行に関わるものであることから、国会においても対策が検討されている。
 このような問題の一つとして同じ選挙に同姓同名の者が立候補する事例が生じている。こうした事例では、選挙の公正性や有権者の判断に重大な影響が及ぶ可能性があり、本当に民意が反映されているのかどうかといった疑念が持たれかねない。一方で、立候補の自由は選挙権と表裏の関係にあるものとして憲法が保障する権利と解されていることから、公正・適正な選挙の執行という観点と立候補の自由を保障する観点を併せて、この問題について検討を行うべきであると考える。
 以上を踏まえ、政府に対し質問する。

一 公職の候補者が、選挙活動において、本名以外の呼称で本名に代わるものとして広く通用しているもの(以下「通称」という。)を使用する事例が多く見受けられる。
 1 選挙における通称使用の根拠法令は何かを示された上で、その立法事実及び趣旨をそれぞれ示されたい。
 2 各選挙長が候補者の通称使用申請を認定するか否かを判断する際の基準は何か。
 3 これまでに執行された国政選挙及び地方選挙において候補者からの通称使用の申請を各選挙長が認めなかった事例について、政府は把握しているか。把握している場合は、その件数並びに各事例の概要及び申請を許可しなかった理由をそれぞれ可能な限り示されたい。
二 令和二年四月二十六日に執行された衆議院小選挙区選出議員補欠選挙(静岡県第四区)では、同字同訓の氏名の者が二名立候補した。
 1 同じ選挙に同字同訓の氏名の者(通称使用により同一となる場合を含む。以下同じ。)が立候補した場合、これらの者に対する投票はどのように区別されるのか。
 2 1の場合において、これらの者の氏名のみが記載され、いずれの候補者に対する投票か判別できないとき、この投票はどのように取り扱われるのか。
 3 同月二十七日付日本経済新聞では、前記補欠選挙において、立候補予定者と同字同訓の氏名の者を擁立した政党の代表が、その理由を「同姓同名が立候補したらどう票が割れるかテストするため」と説明したと報道されている。このような、同姓同名の候補者が同じ選挙に立候補している状態を意図的に作り出す行為は、選挙の公正性や有権者の判断に重大な影響を及ぼす可能性があると考えるが、政府の見解を問う。

 右質問する。

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