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令和七年六月十三日提出質問第二七〇号
昨今の政府の経済財政運営に関する質問主意書
提出者 落合貴之
昨今の政府の経済財政運営に関する質問主意書
我が国の債務残高対GDP比はG7中最悪であるとされている。経済財政運営と改革の基本方針二〇二五原案においては、これをコロナ禍前の水準に向けて安定的に引き下げることを目指すとしている。国際通貨基金のデータによれば、我が国の総負債対GDP比はコロナ禍前の二〇一九年が二百三十六・四%であったのに対し、二〇二五年が二百三十四・九%と、コロナ禍前よりも一・五ポイント改善している。これはG7中我が国のみである。
一方で、我が国の実質民間消費支出は、二〇一九年を百とした場合、二〇二五年の一−三月期は九十九・七と、コロナ禍前を下回っている。実質消費がコロナ禍前を下回ったままなのは、G7中我が国だけである。
そこで、以下質問する。
一 政府は、この原因は何であると考えるか、教示されたい。
二 政府においては「経済あっての財政」という考え方に基づき、経済財政政策を行うこととしているが、これらのデータからは、「財政あっての経済」、すなわち、財政健全化が優先された結果、マクロ経済政策の選択肢が歪められてしまったことが読み取れるが、政府の見解如何。
右質問する。