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令和七年六月十三日提出
質問第二八一号

公立沖縄北部医療センター整備等に係る支援に関する質問主意書

提出者  屋良朝博




公立沖縄北部医療センター整備等に係る支援に関する質問主意書


 沖縄本島北部圏域は、七つの過疎関係町村を抱えているほか、国頭村の二地区が無医地区、大宜味村、伊江村、伊平屋村及び伊是名村の四地区が準無医地区となっている。また、医師不足に起因する診療制限、診療休止及び患者の圏域外流出がみられるなど、本島中南部と比べて定住条件の柱となる医療提供体制に依然として課題を有していると考える。
 慢性的な医師不足の原因は、人口十万人規模の北部医療圏において、沖縄県立北部病院と北部地区医師会病院という同規模の急性期病院が二つあることであり、二病院体制は、必然的に医師及び患者の分散、非効率的な経営という問題をもたらしていると考える。
 北部医療圏における慢性的な医師不足を抜本的に解決し、地域完結型の医療提供体制を実現するためには、医師が集まる魅力ある病院づくりが重要であることから、沖縄県立北部病院と北部地区医師会病院を統合した公立沖縄北部医療センターを整備し、経営の好循環による積極的な設備投資や研修体制の充実を図る必要があると考える。
 同センターの整備については、二〇一七年に北部地域基幹病院整備推進会議が十一万筆を超える署名とともに沖縄県知事に対して要請を行っており、沖縄県、北部地区医師会及び北部十二市町村による七回の協議、複数回にわたる意見交換、沖縄県議会及び市町村議会に対する説明など、関係者間で約三年間かけて協議を行ってきた結果、二〇二〇年七月二十八日に、北部基幹病院の基本的枠組みに関する合意が成立したところである。
 その後、同センター整備協議会の設置及び協議を経て策定した基本構想及び整備基本計画に基づき、二〇二三年六月に基本設計を終え、現在、実施設計に取り組んでいるところであり、本年度からの建築工事着手に向けた関係者との協議を重ねているものと承知している。
 また、本年四月十七日には同センターの運営を担う一般財団法人沖縄県北部医療財団を設立し、二〇二八年度の同センター開院に向けて、運営体制の整備に着手したところであると承知している。
 沖縄県、北部十二市町村、琉球大学病院等の関係機関が一体となった、同センターの整備による安定的な医療提供体制の構築は、沖縄振興特別措置法で定める沖縄の均衡ある発展に向けて、北部圏域が抱える様々な条件不利性等を踏まえ、その振興を一層強力に推進していくために必要不可欠であると考える。
 こうした観点から、公立沖縄北部医療センターに関する次の事項について質問する。

一 北部医療圏唯一の基幹病院となる同センターの整備等について、北部圏域における安定的な医療提供体制を確保するため、所要の財政措置を講じることが必要であると考えるが、政府の見解をお示し願いたい。
二 二〇二五年における病床の機能区分ごとの必要量を定めた地域医療構想に対する地域医療介護総合確保基金等の財政支援制度については、二〇二八年度開院を目指している同センターの整備等に継続して活用できるよう、同制度の更なる拡充及び沖縄県に対するより重点的な財政支援が必要であると考えるが、政府の見解をお示し願いたい。
 
 右質問する。

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