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令和七年六月十七日提出質問第三一〇号
健康保険証廃止決定に至る行政プロセスに関する質問主意書
提出者 吉田はるみ
健康保険証廃止決定に至る行政プロセスに関する質問主意書
二〇二二年六月、政府は骨太の方針において、現在の健康保険証を原則廃止するとしたが「強制はしない」と現行保険証の選択の余地も残していた。それにもかかわらず、同年十月十三日、河野太郎デジタル大臣(当時)が記者会見で、「二〇二四年度秋に現在の健康保険証の廃止を目指す」と表明し、後に政府は二〇二四年十二月廃止と決定した。
河野デジタル大臣(当時)は廃止を表明した二〇二二年十月十三日の会見直前、厚生労働、総務の両大臣とともに岸田文雄首相(当時)に保険証の廃止方針を報告しているが、両省から開示された文書の中には、首相報告時の記録はなかった。
一 今回は議事録も報告書も作成されていないところ、議事録や報告書等を作成する場合としない場合の基準はあるのか。
二 一の基準がある場合には、その内容を示されたい。
三 現在の健康保険証を廃止するという国民にとって甚大な影響を与えるという政府の極めて重要な決定のプロセスが十分に公表されていないために、社会と国民に多大な混乱と不利益をもたらしていると考えるが、政府の見解を示されたい。
右質問する。