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令和七年八月一日提出質問第一二号
原子力発電所へのドローンとみられる飛行体の侵入とその対応に関する質問主意書
提出者 山崎 誠
原子力発電所へのドローンとみられる飛行体の侵入とその対応に関する質問主意書
令和七年七月二十六日、佐賀県に所在する九州電力玄海原子力発電所の敷地内で、ドローンとみられる飛行体(以下、ドローンという。)が三機飛行していることがわかり、九州電力は、原子力発電所の運転に影響を及ぼすおそれがある核物質防護に関する情報として原子力規制庁に通報するという事象が発生した。
厳格な核物質防護態勢がとられるべき原子力発電所において、上空から敷地内へ侵入を許したことは看過できない。今後、同様の事象が生じないよう、対策を万全に期すことを目的として、以下質問する。
一 ドローンが、玄海原子力発電所の敷地内を飛行しているのを発見した経緯、発見後にそのドローンを敷地外へ排除するため、警備や警察の担当者が相応の行動をとったのかどうか、政府が把握している情報及び見解を明らかにされたい。
二 報道によれば、玄海原子力発電所を運用する九州電力は、今回のドローンの侵入を受けた後、「発電所の安全性に問題はない」との見解を示しているが、そのドローンの形状など詳細を把握できない中で、どのような根拠により、安全性に問題はないと判断しているのか、政府が把握している情報及び見解を示されたい。
三 今回発覚した玄海原子力発電所以外の原子力発電所並びにドローンの飛行が法律で禁じられている施設において、これまで同様の事象が生じていたことがあるか。政府の見解を示されたい。
四 原子力発電所の敷地内に上空から侵入できたことから、今後その再発を防ぐための対応が急務である。政府として、どのような対策を講ずる必要があると認識しているか。見解を問う。
五 原子力発電所への上空からの侵入を防ぐための措置を講ずることにより、どの程度の財政的な負担が新たに生じると考えられるか。現時点での政府の見解を問う。
右質問する。