衆議院

メインへスキップ



質問本文情報

経過へ | 質問本文(PDF)へ | 答弁本文(HTML)へ | 答弁本文(PDF)へ
令和七年八月一日提出
質問第一三号

令和六年度決算における決算剰余金に関する質問主意書

提出者  櫻井 周




令和六年度決算における決算剰余金に関する質問主意書


 二〇二五年七月二日に公表された令和六年度決算において純剰余金が二兆二千六百四十五億円と公表された。このうち、所得税の上振れが一兆九百九十六億円、消費税の上振れが六千七百八十二億円となっている。そもそも令和六年度は十一月下旬に補正予算を編成しているが、税収の上振れがこれほど巨額であるということは、財政当局の見通しが的外れであると言わざるをえない。そこで、以下のとおり質問する。

一 所得税は一月から十二月の所得に対して課税されるところ、令和六年が残すところ一ヶ月余りとなった昨年十一月下旬の時点における所得税収の見積りが一兆九百九十六億円も外れた原因は何か。また、所得税収の見積りを外した責任をどのように取るのか。政府の見解を明らかにされたい。
二 財務省は公式ウェブサイトにおいて消費税について「消費税は、現役世代など特定の世代に負担が集中せず、税収が景気などの変化に左右されにくく、企業の経済活動にも中立的であることから、社会保障の安定財源として適しています」と公表しているとおり、消費税は安定財源であり税収の見通しが他の税目に比べて容易であるにもかかわらず、消費税収の見積りが六千七百八十二億円も外れた原因は何か。また、消費税収の見積りを外した責任をどのように取るのか。政府の見解を明らかにされたい。
三 決算剰余金の一部は防衛費の財源に充てられることになっているが、こうした防衛財源の確保や与党からの財政出動圧力に応じるために意図的に決算剰余金が増加するよう予算を編成しているのではないか。衆質二一七第三四六号に対する答弁書に「令和五年五月九日の衆議院財務金融委員会において、住澤財務省主税局長(当時)が「税収は歳入予算の主要な構成要素でございますので、その見積りを適切に行うことは非常に重要な職務であるというふうに認識しております。」」とあるように、政府において税収の見積りは非常に重要なものであると考えているが、意図的に税収の見積りを外しているのではないかとの疑いの目で見られることは財政当局に対する信頼を著しく損なうこととなり、ひいては我が国の財政の健全な運営を損なうことに繋がるものとなると考えるが、その責任をどのように考えるか。政府の見解を明らかにされたい。
 
 右質問する。

経過へ | 質問本文(PDF)へ | 答弁本文(HTML)へ | 答弁本文(PDF)へ
衆議院
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話(代表)03-3581-5111
案内図

Copyright © Shugiin All Rights Reserved.