答弁本文情報
平成十六年六月十一日受領答弁第一三三号
内閣衆質一五九第一三三号
平成十六年六月十一日
衆議院議長 河野洋平 殿
衆議院議員中根康浩君提出社会保険庁の国際業務に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員中根康浩君提出社会保険庁の国際業務に関する質問に対する答弁書
一の(1)について
平成十三年度から平成十五年度までの間における社会保険庁職員が行った外国出張の用務、目的、行程、参加人数、官職、費用及びその財源は、別表第一のとおりである。
外国出張は、国際会議への出席、諸外国関係機関との協議など、日本からの通信手段を活用するのでは十分な結果が得られない場合に行っており、諸外国との協力関係の構築及び情報収集、開発途上国への支援並びに諸外国との社会保障についての協定の締結に伴う事務の連絡調整など、社会保険庁が行う社会保険事業の円滑な実施を図る上で必要なものであったと考えている。
平成十六年六月一日現在において、社会保険庁から国際社会保障協会(以下「協会」という。)へ派遣している職員(以下「派遣職員」という。)の数は二名であるが、派遣職員に対し、協会での役職は付与されておらず、協会から給与は支払われていない。
また、派遣職員に係る社会保険庁での官職、諸手当を含めた給与の種類及びその財源は別表第二のとおりであるが、給与の金額及び住居については、個人に関する情報であるため、答弁を差し控えたい。
協会の会員は、協会規約に基づき分担金を負担しており、平成十五年度において社会保険庁が支出した当該分担金の金額は二千三百七万千三百九十二円であり、その支出には保険料財源を充てている。
平成十五年度に協会へ派遣されていた職員二名のうち、一名の職員の主な職務内容は、医療保険の国際比較研究事業に係る実施手順の策定や国別報告の取りまとめ、フランス共和国における社会保障制度の運営に関する調査の実施等であり、他の一名の職員の主な職務内容は、協会の本部とアジア・太平洋地域事務所及びアフリカ地域事務所との連絡調整業務、諸外国の保険料徴収に関する調査の実施等である。
世界の社会保障の促進、発展のため活動を行っている協会へ職員を派遣することによって、諸外国における社会保障制度の動向に関する情報を入手することができ、また、人材育成が行われ、諸外国との社会保障についての協定の締結に伴う事務の連絡調整業務の円滑な実施に寄与していると考えている。





