答弁本文情報
平成十六年十一月九日受領答弁第一四二号
内閣衆質一五九第一四二号
平成十六年十一月九日
内閣総理大臣 小泉純一郎
衆議院議長 河野洋平 殿
衆議院議員長妻昭君提出回転扉等による事故に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員長妻昭君提出回転扉等による事故に関する質問に対する答弁書
一について
平成十五年度に回転ドア、自動ドア(自動回転ドアを除く。)、エスカレーター、エレベーター、防火シャッター及び公園又は遊園地の遊戯施設(以下「回転ドア等」という。)において発生した人身事故に係るお尋ねの事項について、都道府県関係部局等からの報告により把握できた範囲でお答えすると、別表のとおりである。ただし、当該事項のうち、「B 製造・建設者名」、「C 被害の程度・内容・損害額・怪我であれば全治期間」及び「I 被害に対する補償の内容」については、公にすることにより、個人又は事業者の権利利益を害するおそれがあることから、答弁を差し控えたい。
回転ドア等において事故が発生した場合に、当該事故の事実を公表することをその管理者等に対し義務付けている法律はない。
回転ドア等において事故が発生した場合に、御指摘のように、一定の基準を設けて当該事故の事実の速やかな公表をその管理者等に対し義務付ける制度を設けることについては、公表することによって害されるおそれがある個人や事業者の権利利益の保護なども十分考慮しつつ、慎重に検討することが必要であると考えられる。政府としては、引き続き、建築物等に関する重大な事故について、都道府県関係部局等からの情報収集に努めてまいりたい。