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答弁本文情報

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平成二十年一月二十九日受領
答弁第一三号

  内閣衆質一六九第一三号
  平成二十年一月二十九日
内閣総理大臣 福田康夫

       衆議院議長 河野洋平 殿

衆議院議員阿部知子君提出救急医療提供体制の充実に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。





衆議院議員阿部知子君提出救急医療提供体制の充実に関する質問に対する答弁書



一について

 御指摘の調査を行うことは、その作業が膨大なものとなることから、お尋ねの件数についてお答えすることは困難である。

二について

 厚生労働省が各都道府県から受けた報告によると、第三次救急医療機関(重症及び複数の診療科領域にわたる重篤な救急患者を受け入れる救命救急センターを有する医療機関をいう。以下同じ。)及び第二次救急医療機関(入院を要する救急医療を担う医療機関であって、第三次救急医療機関以外のものをいう。)の数の平成十年から平成十九年までの間の推移は、別表一のとおりである。

三について

 平成十八年における救命救急センターの平均病床利用率が七十三・四パーセントであることを踏まえると、第三次救急医療機関においては、救命救急センターの空床はおおむね常時確保されているものと考える。
 また、お尋ねの「急性期を脱した患者のための後方病床」の確保については、平成十七年における第三次救急医療機関の平均病床利用率が八十一・六パーセントであることを踏まえると、第三次救急医療機関においては、各診療科において救急患者の病態に応じた対応ができるだけの空床が確保されているものと考える。
 お尋ねの後方病床の確保状況に関する調査の実施及びその結果の公表については、今後、必要に応じて検討してまいりたい。
 また、各救命救急センターの病床数、常勤医数(専任又は併任の別)については、厚生労働省が各都道府県から受けた報告によると、別表二のとおりである。
 常勤医が併任の場合の担当科については、各第三次救急医療機関に対する調査に膨大な時間を要することからお答えすることは困難である。また、搬送受入依頼数及び受入実数等についても、各消防本部から医療機関に対し行った搬送照会のうち第三次救急医療機関に対するものを抽出の上、医療機関ごとに集計する必要があり、そのための作業が膨大なものとなることから、お答えすることは困難である。

四について

 厚生労働省としては、今後、救急医の勤務状況について必要な調査を行うこととしており、その結果を踏まえ、救急医の適正な勤務実態の確保のために必要な対応について検討してまいりたい。

五について

 厚生労働省としては、これまでも毎年度救命救急センターの評価を行い、その結果を補助金の交付に反映させているところであるが、現在、救命救急センターの体制の一層の充実を図る観点から、評価項目等の見直しについて検討しているところである。

六について

 平成二十年度予算案においては、救急医療体制の整備等のための予算として、約百億円を計上している。その内訳は、小児救急電話相談事業等の補助に係る経費が五億六千九百万円、初期救急医療体制の補助に係る経費が五千百万円、第二次救急医療体制の補助に係る経費が二十二億五千百万円、第三次救急医療体制の補助に係る経費については三十一億五千三百万円、救急医療情報センター等の補助に係る経費が十七億七千八百万円、ドクターヘリ導入促進事業の補助に係る経費が十三億五千九百万円、小児科・産科医療体制の集約化・重点化の推進の補助に係る経費が四億三千六百万円、救急救命士病院実習受入促進の補助に係る経費が八千九百万円、自動体外式除細動器(AED)普及啓発事業の補助に係る経費が一億三千二百万円、災害時における医療体制の補助に係る経費が二千万円、広域災害・救急医療情報システムに係る経費が二千七百万円、災害派遣医療チーム研修事業に係る経費が六千七百万円、救急医療関係者研修に係る経費が二千百万円、国立病院等救急医療センター等に係る経費が三千三百万円、救急医療の普及推進に係る経費が四百万円である。
 また、お尋ねの「救命救急センターに在籍している」の意味するところが必ずしも明らかでないが、各救命救急センターに専任で勤務する、循環器科(心臓血管外科を含む。)、脳神経外科、麻酔科及び小児科(小児外科を含む。)の常勤医師及び非常勤医師の数は、厚生労働省が各都道府県から受けた報告によると、別表三のとおりである。


別表一 第二次及び第三次救急医療機関数の推移(平成10年〜19年)


別表二 救命救急センターの病床数、常勤医師数(専任・併任) 1/3


別表二 救命救急センターの病床数、常勤医師数(専任・併任) 2/3


別表二 救命救急センターの病床数、常勤医師数(専任・併任) 3/3


別表三 救命救急センターの循環器科・脳神経外科・麻酔科・小児科の専任医師数 1/3


別表三 救命救急センターの循環器科・脳神経外科・麻酔科・小児科の専任医師数 2/3


別表三 救命救急センターの循環器科・脳神経外科・麻酔科・小児科の専任医師数 3/3


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