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平成二十三年十二月六日受領
答弁第七二号

  内閣衆質一七九第七二号
  平成二十三年十二月六日
内閣総理大臣 野田佳彦

       衆議院議長 横路孝弘 殿

衆議院議員橘慶一郎君提出新たな北海道総合開発計画の推進及び総合的点検に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。





衆議院議員橘慶一郎君提出新たな北海道総合開発計画の推進及び総合的点検に関する質問に対する答弁書



一について

 政府においては、「国際会議等の北海道開催の推進について」(平成二十年七月四日閣議了解)に基づき、国際会議等の北海道開催の推進に係る各省庁連絡会議を設け、関係者間の情報共有の円滑化に努めているところである。
 近年、北海道で開催された主な国際会議の事例としては、平成二十二年五月二十二日及び二十三日に苫小牧市及び千歳市で開催された第十二回日中韓三か国環境大臣会合、同月二十六日から六月六日にかけて札幌市で開催された日本APEC第二回高級実務者会合及び関連会合並びに貿易担当大臣会合、平成二十三年九月六日から十六日にかけて同市で開催された国際微生物学連合二〇一一会議等がある。

二について

 北海道開発局においては、独立行政法人国際協力機構の研修員受入事業の研修実施機関として、地域開発に携わる開発途上国の行政官を対象とした研修員の受入れを行っており、受入れを開始した平成四年十月から平成二十三年十月末までに、六十六か国から延べ七百七十八人の研修員を受け入れている。

三について

 観光関係団体や行政機関等からなるシーニックバイウェイ北海道推進協議会により、現在、十一のシーニックバイウェイルートが指定されており、関係する七十七市町村において、地域の住民、NPO、企業等の主体が行政機関と連携することによって、美しい景観づくり、活力ある地域づくり及び魅力ある観光空間づくりの取組が進められている。

四について

 政府としては、二酸化炭素の回収及びその貯留の大規模実証試験(以下「試験」という。)の早期開始を目指し、候補となる三地点において、地質調査や附帯設備の検討等を実施している。
 このうち苫小牧沖は有望な候補地であり、試験の実施計画の策定に向けて、これまでに苫小牧沖で実施した地質調査等の結果を技術的観点から評価するため、現在、外部有識者による検討会を実施している。今後、同検討会による検討の結果を踏まえて、苫小牧沖における試験の実施の可否について決定する予定である。
 苫小牧沖において試験の実施が決定したときは、試験が円滑に実施されるよう、地元の住民、企業、地方公共団体等の御理解と御協力を頂きたいと考えている。

五について

 「地球環境時代を先導する新たな北海道総合開発計画」(平成二十年七月四日閣議決定。以下「開発計画」という。)については、「計画策定からおおむね五年後に計画の総合的な点検を行う。」とされていることを踏まえ、平成二十四年度中に点検結果の取りまとめを行う予定である。また、点検に当たっては、国土審議会北海道開発分科会において検討を行う予定である。

六について

 政府においては、北海道の資源・特性をいかして我が国の課題の解決に貢献するため、北海道開発を推進してきたところである。開発計画の総合的な点検においては、環境負荷の少ないエネルギー源が豊富に存在することや我が国における食料供給の拠点であることなどの北海道の資源・特性をいかして、災害に強い持続可能な国土づくり等の現在、我が国が直面する課題の解決に貢献できるよう、検討を進めてまいりたい。



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