答弁本文情報
平成二十八年四月一日受領答弁第二一一号
内閣衆質一九〇第二一一号
平成二十八年四月一日
内閣総理大臣臨時代理
国務大臣 麻生太郎
衆議院議長 大島理森 殿
衆議院議員逢坂誠二君提出核燃料サイクルによる発電コストの試算に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員逢坂誠二君提出核燃料サイクルによる発電コストの試算に関する質問に対する答弁書
一について
政府は、これまで、平成二十三年の原子力委員会原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会や、平成二十七年の総合資源エネルギー調査会基本政策分科会長期エネルギー需給見通し小委員会発電コスト検証ワーキンググループ(以下「発電コスト検証ワーキンググループ」という。)等において、原子力発電の発電コストに占める核燃料サイクルに係る費用について試算を行っている。
核燃料サイクルに係る費用についての直近の試算である発電コスト検証ワーキンググループの試算では、割引率を三パーセントとした場合、原子力発電の発電コストに占める核燃料サイクルに係る費用をキロワットアワー当たり一・五四円と試算しており、その内訳は、ウラン燃料に係る費用がキロワットアワー当たり〇・八八円、MOX燃料に係る費用がキロワットアワー当たり〇・〇七円、再処理等に係る費用がキロワットアワー当たり〇・五〇円、中間貯蔵等に係る費用がキロワットアワー当たり〇・〇五円、高レベル廃棄物処分に係る費用がキロワットアワー当たり〇・〇四円である。
また、お尋ねの「電源構成における核燃料サイクルの位置づけ」については、その意味するところが明らかではないが、経済産業省において平成二十七年に「長期エネルギー需給見通し」を決定するに当たっては、核燃料サイクルに係る費用も含めた原子力発電の発電コストを考慮している。