答弁本文情報
令和三年四月二十七日受領答弁第一〇二号
内閣衆質二〇四第一〇二号
令和三年四月二十七日
内閣総理大臣 菅 義偉
衆議院議長 大島理森 殿
衆議院議員松原仁君提出東京オリンピック・パラリンピック競技大会実施における新型コロナウイルス感染症新変異株発生の懸念に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員松原仁君提出東京オリンピック・パラリンピック競技大会実施における新型コロナウイルス感染症新変異株発生の懸念に関する質問に対する答弁書
一について
御指摘の「国外から流入したと言う他ない同感染症変異株」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、仮に、国立感染症研究所が同研究所のホームページで公表している「感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される新型コロナウイルス（ＳＡＲＳ−ＣｏＶ−二）の新規変異株について（第八報）」における「懸念される変異株（ＶＯＣ）」を意味するものであるとすれば、お尋ねの「国内への流入が起きた原因」を個別具体的に特定することは困難であり、当該原因を特定するための検討は行っていないが、政府としては、引き続き、「懸念される変異株（ＶＯＣ）」の国内外における発生状況等を注視し、新型コロナウイルス感染症に係る感染拡大防止対策など必要な対策を行ってまいりたい。
二について
東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会（以下「大会」という。）に出場する御指摘の「外国選手」や海外から来日する御指摘の「スポンサー関係者」を含む「大会関係者」の人数については、現在、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会（以下「組織委員会」という。）において精査中であること等から、組織委員会が「精査を完了する予定」の時期を含め、現時点でお尋ねについてお答えすることは困難である。
三から五までについて
令和二年十二月二日に「東京オリンピック・パラリンピック競技大会における新型コロナウイルス感染症対策調整会議」において取りまとめられた中間整理や、当該中間整理を取りまとめた後の環境の変化等を踏まえ、新型コロナウイルス感染症に係るワクチンの接種を前提としなくとも安全・安心な大会を開催できるよう、大会における入国者に係る出国前や入国時の検査、入国後の行動管理や健康管理等の必要な防疫措置をはじめとした総合的な新型コロナウイルス感染症対策について、国際オリンピック委員会、組織委員会、東京都等との緊密な連携の下、現在検討を進めているところであることから、当該検討の結果をお示しする時期やその具体的な内容に係るお尋ねについて、現時点でお答えすることは困難である。