答弁本文情報
令和五年十一月二十八日受領答弁第五二号
内閣衆質二一二第五二号
令和五年十一月二十八日
内閣総理大臣 岸田文雄
衆議院議長 額賀福志郎 殿
衆議院議員原口一博君提出航空分野の人材確保に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員原口一博君提出航空分野の人材確保に関する質問に対する答弁書
一について
お尋ねの「グランドハンドリング、保安検査員の人手不足を招いた原因」については、一概にお答えすることは困難であるが、例えば、新型コロナウイルス感染症の影響により、航空需要が激減したため、空港関係の事業者において、御指摘の「グランドハンドリング、保安検査員」について、採用の抑制や離職者の増加等を余儀なくされたことが考えられる。
二について
御指摘の「抜本的な改革」の意味するところが必ずしも明らかではないが、政府としては、御指摘の「グランドハンドリング、保安検査員の人手不足の解消」に向けて取り組むことは重要であると考えているところ、国土交通省に設置した、学識経験者、空港関係の事業者団体等から構成される「持続的な発展に向けた空港業務のあり方検討会」が令和五年六月九日に取りまとめた「空港業務の持続的発展に向けたビジョン」において、例えば、御指摘の「グランドハンドリング、保安検査員」の処遇改善に向けた取組を行うことが必要とされており、政府としては、当該ビジョンを踏まえて、引き続き、地方公共団体や民間関係者と連携しながら適切に対応してまいりたい。
三について
御指摘の「早い時期から計画的に養成・確保していくべき」の意味するところが必ずしも明らかではないが、操縦士及び整備士の養成及び確保については、政府としては、操縦士及び整備士が、御指摘のように「二〇三〇年に大量に退職することが見込まれている」ことを受けて、交通政策審議会航空分科会基本政策部会技術・安全部会乗員政策等検討合同小委員会が平成二十六年七月に取りまとめた「交通政策審議会 航空分科会 基本政策部会 技術・安全部会 乗員政策等検討合同小委員会とりまとめ」等に基づき、短期的には即戦力となる操縦士及び整備士の確保、中長期的には若手操縦士及び若手整備士の供給拡大を図るために必要な対策を既に行っているところである。
四について
御指摘の「抜本的な改革」の意味するところが必ずしも明らかではないが、政府としては、現在、操縦士の訓練期間の短縮を目的として、操縦士の訓練方法について海外事例を調査しているところであり、操縦士の養成及び確保に向けて一層の取組を推進してまいりたい。