答弁本文情報
令和六年五月二十八日受領答弁第九五号
内閣衆質二一三第九五号
令和六年五月二十八日
内閣総理大臣 岸田文雄
衆議院議長 額賀福志郎 殿
衆議院議員屋良朝博君提出沖縄県うるま市において防衛省が計画していた陸上自衛隊訓練場に代わる新たな訓練場の設置に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員屋良朝博君提出沖縄県うるま市において防衛省が計画していた陸上自衛隊訓練場に代わる新たな訓練場の設置に関する質問に対する答弁書
一について
防衛省においては、沖縄県うるま市における訓練場の整備は取りやめたものの、陸上自衛隊第十五旅団の師団への改編に伴い、追加的に発生する訓練等の所要を満たす必要性に変わりはないことから、訓練等の在り方について再検討を行っているため、現時点において、お尋ねにお答えすることは困難である。
二及び五について
現時点においては、主に石垣駐屯地に所在する部隊が訓練を実施するための場所として、同駐屯地の西側の隣接地を取得することとしているが、そのほかに、離島を含め、鹿児島県及び沖縄県において訓練場を整備する具体的な計画はない。
三について
二及び五についてで述べた石垣駐屯地の西側の隣接地においては、新隊員等の教育訓練、駐屯地等の警備に係る訓練、人命救助、浄水等の災害対応のための訓練等を行うことを想定している。
四について
お尋ねについては、例えば、災害発生時における自衛隊の活動拠点や地域住民の避難場所として活用することがあり得ると考える。
六について
お尋ねについては、仮定の質問であり、また、米軍等との調整が必要なものであることから、お答えすることは困難である。
七について
米軍の施設及び区域が集中する沖縄の負担軽減については、政府の最重要課題の一つであると考えており、全力で取り組んでいるところである。
一方で、防衛省としては、国民の生命及び財産を守るため、南西地域における防衛体制の強化として陸上自衛隊第十五旅団の師団への改編及びこれに伴って追加的に発生する訓練等の所要を満たすための取組を行っているところであり、このことは先に述べた政府の取組に逆行するものとは考えていない。