答弁本文情報
令和六年六月二十五日受領答弁第一五八号
内閣衆質二一三第一五八号
令和六年六月二十五日
内閣総理大臣 岸田文雄
衆議院議長 額賀福志郎 殿
衆議院議員櫻井周君提出景気についての政府の認識と景気対策に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員櫻井周君提出景気についての政府の認識と景気対策に関する質問に対する答弁書
一及び二について
月例経済報告においては、実質GDP成長率だけではなく、様々な経済指標の動向やその背景にある経済環境、企業の景況感等、それぞれの時点で入手可能な情報を総合的に勘案して、景気の基調を判断しているところである。その上で、政府としては、令和六年五月の月例経済報告においては、御指摘のように賃金の伸びが物価上昇に追いついておらず個人消費は力強さを欠いている一方、企業部門については、上場企業の決算において経常利益の合計額が過去最高を更新するなど、好調さが続いていることなどを総合的に勘案した結果、「景気は、このところ足踏みもみられるが、緩やかに回復している」と判断したところである。
三について
政府としては為替レートは経済のファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要であり、過度の変動は望ましくないと考えているが、為替政策について具体的に言及することは、外国為替市場に不測の影響を与えるおそれがあるため、お尋ねについてお答えすることは差し控えたい。