答弁本文情報
令和六年十二月十日受領答弁第一一号
内閣衆質二一六第一一号
令和六年十二月十日
内閣総理大臣 石破 茂
衆議院議長 額賀福志郎 殿
衆議院議員原口一博君提出我が国産業の国際競争力の低下に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員原口一博君提出我が国産業の国際競争力の低下に関する質問に対する答弁書
一及び二の前段について
御指摘の「ハイテクノロジー産業」を含め、お尋ねの「我が国の産業の国際競争力が低下している要因」については、産業分野に応じて様々であり、一概にお答えすることは困難であるが、その上で、多くの産業分野に共通すると考えられる要因を申し上げれば、国際競争の激化、急速な技術革新の進展、産業構造の変化等の我が国の産業を取り巻く情勢の変化の中で、官民による、新規の投資を含む、付加価値の向上や新たな市場の創出に向けた取組が不十分であったことなどが原因であると考えている。
二の後段について
お尋ねの「諸外国の支援策と比較して十分」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、お尋ねについては、例えば、令和五年度の我が国における民間企業による設備投資額が過去最高水準となるなど、政府として取り組んでいる、設備投資に係る予算措置、税制措置、規制・制度改革等の支援策が、お尋ねの「我が国のハイテク産業が国際競争力を回復するために」「実効性がある」ものであると考えている。
三について
お尋ねの「我が国産業の国際競争力を再び高める」ための「有効な対策」については、「経済財政運営と改革の基本方針二〇二四」(令和六年六月二十一日閣議決定)や「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画二〇二四改訂版」(令和六年六月二十一日閣議決定)などに盛り込んでいる我が国の産業の国際競争力の強化に必要な施策を講じているところであり、引き続き、我が国の産業を取り巻く情勢を踏まえながら、必要な支援策を不断に検討し、実施していく考えである。