答弁本文情報
令和六年十二月十日受領答弁第二一号
内閣衆質二一六第二一号
令和六年十二月十日
内閣総理大臣 石破 茂
衆議院議長 額賀福志郎 殿
衆議院議員原口一博君提出イージス・アショア及びイージス・システム搭載艦に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員原口一博君提出イージス・アショア及びイージス・システム搭載艦に関する質問に対する答弁書
一について
御指摘の「イージス・アショアの配備のために米国に支払った設計費や構成品の購入費等の経費」の具体的な範囲が必ずしも明らかではないが、政府が陸上配備型イージス・システム(以下「イージス・アショア」という。)の整備のために米国に支出した主な経費は、平成二十九年度のイージス・アショアに関する各種情報の取得のための約二十七億円及び令和元年度のSPY−7を除くイージス・アショア本体の取得経費の一部としての約九十七億円の総額約百二十四億円である。
二について
イージス・アショアのために取得した構成品は、SPY−7及びイージス・システムであり、これらは、いずれもイージス・システム搭載艦の整備に用いる計画である。
三について
政府としては、厳しさを増す我が国を取り巻く安全保障環境に鑑み、情勢に応じて我が国全域を常時・持続的に防護し得る体制を構築する必要があることから、既存のイージス艦に比べて、より優れた弾道ミサイルを迎撃する能力を有し、我が国を弾道ミサイルの脅威から防護することを主眼とする、イージス・システム搭載艦を整備することとしたものである。
なお、イージス・システム搭載艦については、既存のイージス艦と速力等が大きく異なるものではなく、「機動性に欠ける」との御指摘は当たらない。