答弁本文情報
令和七年六月六日受領答弁第二〇四号
内閣衆質二一七第二〇四号
令和七年六月六日
内閣総理大臣 石破 茂
衆議院議長 額賀福志郎 殿
衆議院議員大西健介君提出がんの早期発見における犬の活用に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員大西健介君提出がんの早期発見における犬の活用に関する質問に対する答弁書
一の1について
お尋ねについて、御指摘の「科学的有効性」については、学会等においてもコンセンサスが得られているとは承知しておらず、政府として現時点でその「科学的有効性」の評価を行っていない。
一の2について
御指摘の「予備的検査」の意味するところが必ずしも明らかではないが、御指摘の「がん検診」の前に「がん探知犬を活用すること」についての御質問と理解すれば、いずれにせよ、一の1についてでお答えしたとおりである。
一の3について
御指摘の「諸外国におけるがん探知犬活用事例」の具体的に指し示す範囲が必ずしも明らかではないが、いずれにせよ、「諸外国におけるがん探知犬活用」に係る研究の報告があることは把握しているが、「諸外国」の政府における「がん探知犬活用」の施策の「事例」は把握していない。
一の4について
お尋ねの「どのような科学的エビデンスに基づき行われているのか」の意味するところが明らかではないため、お尋ねについてお答えすることは困難であるが、いずれにせよ、長年にわたり、税関では麻薬の摘発、都道府県警察では被疑者及び行方不明者の捜索等において、御指摘の「活用」の実績があることを踏まえ、現在においても、これらにおいて「活用」しているところである。
二について
御指摘の「厚生労働科学研究等で研究」の具体的に指し示す範囲が必ずしも明らかではないが、いずれにせよ、御指摘の「がん探知犬の科学的有効性を明らかにするエビデンスを得るため」の「研究」については、現時点において「厚生労働科学研究」での「実施」にはなじまないと考えている。なお、国立研究開発法人日本医療研究開発機構が実施している革新的がん医療実用化研究事業において、「がんの診断・治療技術開発に関する研究」等が公募により行われていると承知しており、御指摘の「研究」についても当該事業への応募が排除されるものではない。