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答弁本文情報

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令和七年六月六日受領
答弁第二〇六号

  内閣衆質二一七第二〇六号
  令和七年六月六日
内閣総理大臣 石破 茂

       衆議院議長 額賀福志郎 殿

衆議院議員櫻井周君提出経済財政運営に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。





衆議院議員櫻井周君提出経済財政運営に関する質問に対する答弁書


一について

 前段のお尋ねについては、政府の財政健全化目標について、「経済財政運営と改革の基本方針二〇二四」(令和六年六月二十一日閣議決定)に盛り込まれた「経済・財政新生計画」において、「二千二十五年度の国・地方を合わせたPB黒字化を目指すとともに、計画期間を通じ、その取組の進捗・成果を後戻りさせることなく、債務残高対GDP比の安定的な引下げを目指し、経済再生と財政健全化を両立させる歩みを更に前進させる。」としているところ、令和七年一月に内閣府が経済財政諮問会議に提出した「中長期の経済財政に関する試算」(以下「一月試算」という。)では、試算の時点で利用可能なデータや関連する政策の方針等を反映し、二千二十五年度の国・地方を合わせたプライマリーバランスの対GDP比はマイナス〇・七パーセント程度であるとの見込みを示した。こうした試算結果も踏まえ、第二百十七回国会における石破内閣総理大臣施政方針演説において、「金利のある世界となる中、大災害や有事に備えた財政余力を確保する観点も踏まえ、経済・財政新生計画の枠組みの下、今年の骨太方針において、早期のプライマリーバランス黒字化実現を含め、今後の財政健全化に向けた取組を示します。」と述べており、政府として検討を進めているところである。
 後段のお尋ねについては、前述のとおり、一月試算において、二千二十五年度の国・地方を合わせたプライマリーバランスは黒字化しないとの見込みを示したが、令和七年夏に公表を予定している「中長期の経済財政に関する試算」において、試算の時点で利用可能なデータや関連する政策の方針等を反映したプライマリーバランスの見込みを改めて示すこととしており、現時点でお答えすることは困難である。

二について

 一月試算では、二千二十六年度の国・地方を合わせたプライマリーバランスは黒字となるとの見込みを示したが、令和七年夏に公表を予定している「中長期の経済財政に関する試算」において、試算の時点で利用可能なデータや関連する政策の方針等を反映したプライマリーバランスの見込みを改めて示すこととしており、現時点でお答えすることは困難である。

三について

 各国の財政状況を比較する際には、様々な指標を見る必要があるが、御指摘の石破内閣総理大臣の発言は、日本の財政状況について議論をする中で、例えば、債務残高対GDP比がギリシャを含めた他国と比べて高い水準にあることを念頭に置いて、日本の財政が厳しい状況にあることに言及したものである。政府としては、財政に対する市場の信認を確保できるよう、債務残高対GDP比の安定的な引下げ等を目指して、経済再生と財政健全化の両立に向けて取り組むこととしている。

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