答弁本文情報
令和七年六月二十日受領答弁第二四九号
内閣衆質二一七第二四九号
令和七年六月二十日
内閣総理大臣 石破 茂
衆議院議長 額賀福志郎 殿
衆議院議員大石あきこ君提出大阪・関西万博会場のガス濃度測定に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員大石あきこ君提出大阪・関西万博会場のガス濃度測定に関する質問に対する答弁書
一について
令和七年四月十三日から開催されている国際博覧会(以下「博覧会」という。)の会場内におけるメタンガスの状況の公表の方法については、公益社団法人二〇二五年日本国際博覧会協会(以下「博覧会協会」という。)において決定されるものであるところ、博覧会協会として、令和六年九月十三日の博覧会協会の臨時理事会において「会期中、ガス濃度測定を継続的に実施し、博覧会協会HPにて、測定値を毎日お知らせする(会場全体をカバーするための検知場所や頻度等は今後検討)。来場者等がわかりやすい公表内容を検討」と決定した後に、改めて当該公表の具体的な内容を検討した上で、令和七年三月十七日の博覧会協会の定例理事会において「会期中、会場内全域でのガス濃度測定を継続的に実施するとともに、各施設管理者・事業実施者に協力を頂き、各施設等での換気実施・安全確認を徹底する。」及び「安全確認の状況については、常時公表していく。」と決定したものであると承知している。
二及び三について
博覧会の開催期間中は、博覧会協会において、博覧会の会場内の全体でメタンガスの濃度を継続的に測定しており、来場者が立ち入らない地中にある配管等のための空間において、お尋ねの「基準値以上となったカ所では、メタンガスの爆発下限界である五ボリュームパーセント以上の濃度が測定されたこと」があることは承知しているが、「その検知した日」においても、来場者が観覧する経路及び博覧会の会場内の建物におけるメタンガスの濃度の測定結果が基準値未満であったことから、博覧会協会が「安全にご来場いただけます」と公表していたものと承知している。
四及び五について
御指摘の「同年六月二日の「万博協会開幕後一か月間のメタンガス検知状況」では、なぜ地点と測定値が公表されていないのか。」については、博覧会協会が令和七年六月二日に公表した「万博会場内におけるメタンガス検知状況(二〇二五.四.一三〜二〇二五.五.一二)の公表について」において、測定地点を特定することによって当該測定地点やその周辺に所在する設備や来場者等に危害を及ぼすおそれのある行為等が行われることを未然に防止する観点から、公表していないものと承知している。いずれにせよ、政府としては、博覧会の会場内におけるメタンガスの状況については、博覧会協会において、具体的な「測定値の公表」の有無にかかわらず、来場者等に分かりやすい形で公表する必要があると考えている。