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昭和二十三年六月三十日提出
質問第一四号

 防風・砂林についての質問主意書

右の質問主意書を提出する。

  昭和二十三年六月三十日

提出者  山口武秀




防風・砂林についての質問主意書


 問題の実例は茨城縣鹿島郡南部地方十数ヶ町村にある。当地方は海岸に面し、その田地の相当面積は砂地帶の中にある。この砂地帶の中にある田地は、所謂床下げをなして造成されたもので、地表面より約四尺内至六尺位の低位に位置している。この床下げは、田地造成のとき、又は更にその後数回に亘つて耕作者によつてなされている。即ち耕作者によつて造成、または改良された田地である。したがつて、この田地の周囲には、床下げの土によつて築かれた畦畔があり、その畦畔には松その他の樹木が防風・砂林として植えられている。この防風・砂林は海風を防ぎ、飛砂を防ぎ、さらに築かれた畦畔の崩壞を防止する役割を果している。この樹木と畦畔は田地と切り離し得ない関係に置かれている。
 最近、地主はこの事情を無視し、農業生産を阻害することをかえりみず、防風・砂林を濫伐する傾向が多く見られるに至つた。これに対し、耕作者は、伐採を防止するために、鹿南防風林確保同盟を組織して、活動している。

一、この畦畔と防風・砂林は國家買收をなし、耕作者に賣渡しをなし得ないか。
一、この防風・砂林を伐採することを禁止する法的根拠はないか。
  又は政府において、濫伐防止のため、何らかの処置をなす意向はないか。
一、この種の田地の対價(國家買收の際の)は一般用地に比して、低廉であるべきと思うが如何。

 右質問する。





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