質問本文情報
昭和二十四年十一月二十四日提出質問第七五号
車両産業に関する質問主意書
右の質問主意書を提出する。
昭和二十四年十一月二十四日
提出者 田中堯※(注)
衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿
車両産業に関する質問主意書
一 昭和二十五年度の国鉄の車両予算は二十四年度に比較してまことに微々たるものであるが、どういう訳で少いか。それを増額する必要を認めないか、認めないとすればどういう理由か。
一 岡山県の汽車製造株式会社は、二十四年度の国鉄車両予算削減により今年度は車両受註量が皆無であり、又電力量の削減により鑄鋼品の製造もできず、組合員は整理、労働強化、賃金遅拂によつて生活は破たんにひんし、企業自体も崩壊の危機に直面している。この危機を打開するために、
(一)車両予算の増額 (二)電力量の増配 (三)中日貿易の促進
を必要とすると思うが、政府の方針如何。
一 日立の笠戸車両工場においては、昭和二十二年鉱工品貿易公団より引合いのあつた中国向けミカイ型蒸気機関車五両は、すでに製作を完了し、未だに契約成立せず工場に滯貨している状況である。該製品は中国向として製作したものであり、中国に輸出することが最善の途であり、又車両産業の危機と従業員の生活の破たんを救う途でもあると思うが、政府の考えはどうか。
右質問する。