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昭和二十八年十二月十二日提出質問第二号
国立公園の施設に関する質問主意書
右の質問主意書を提出する。
昭和二十八年十二月十二日
提出者 並木芳雄
衆議院議長 堤 康次※(注) 殿
国立公園の施設に関する質問主意書
東京都西多摩郡大久野村は、国立公園「秩父多摩」の一部に入つているが、同村内にはいまだ見るべき施設がない。
この国立公園への入口として、従来多摩川筋と秋川筋が考えられていたが、その中間にある平井川筋が忘れられている。大久野村地域は、国立公園中でも珍らしい白岩の連ばくや、代表的な展望場、山荘をはじめ御岳山中唯一の高原状態の麻生山、その向い下には養沢鐘乳洞、勝峯山の石灰岩層、樅の天然林などがある。
本年五日市町からバスが開通され観光客も激増しているので、大久野村費をもつて白岩滝附近の道路、バンガロー、道標などの建設を自主的に行つた。
しかし財政に限度があるので、左の施設を国費をもつて至急完成してもらいたいのであるが、実現のみとおしについて承りたい。さいわいに大久野村には特殊の資源と広い村有地があるので施設には便利であると思われる。
一 松尾――白岩の滝――麻生高原――日の出山又は鐘乳洞を結ぶ自然科学探訪歩道の開設
二 林間学校(ケビン式)をもつ野遊場
右質問する。