衆議院

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昭和三十五年六月十一日提出
質問第一四号

 中立政策に関する質問主意書

右の質問主意書を提出する。

  昭和三十五年六月十一日

提出者  山中五(注)

          衆議院議長 (注)(注)一(注) 殿




中立政策に関する質問主意書


 岸首相は、しばしば中立主義は現実的でないとし、また共産圏に近づく危険あるとし、日米関係の経済的軍事的強化を図ることの理由にしている。この点につき、次の疑問につき政府の御見解を承りたい。

一 政府は「資本主義が善、社会主義、共産主義は悪」との偏見に立つていないか。人類はすでに社会主義を国家体制として実施しつつあり、その実績をあらわしている。日本国民は資本主義と社会主義を自由に選択して、これからの政治のあり方をきめる権利があると思うが、政府の所見を承りたい。
二 戦後世界が米ソ二大陣営に分裂したために、その谷間に位置する弱少国家の中には、朝鮮、ドイツ、ヴィエトナムのように民族が分裂して自由国家と社会主義国家にわかれているものが多い。幸い、わが国は分裂をまぬがれて民族の統一を保持している。そのかわりに、国民の思想を反映して資本主義政党である自民党と社会主義政党である日本社会党、日本共産党及び民主社会党が対立して政党政治が行なわれているのは自然のおもむくところであろう。
  この異質の政党の対立の中で議会主義を守り憲法にしたがつて民主政治を行なうためには、米ソいずれにも軍事基地を与えず、軍事的援助義務をもたない「中立政策」によつてのみ共通の土俵をもつことができる。すなわち民族の統一を守る道であるとともに議会主義を守る唯一の道であると思うが政府の所信を承りたい。
  自民党が日米軍事同盟を主張し、社会党が日ソ軍事同盟を主張するとすれば、民族の分裂の道をあゆむか、しからざれば一方が他方を弾圧して議会主義を否定し、独裁の道を選ぶことになろうと思うが政府の見解をおききしたい。

 右質問する。



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