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昭和三十九年五月二十五日提出
質問第八号

 国立小諸療養所の患者の取扱いに関する質問主意書

右の質問主意書を提出する。

  昭和三十九年五月二十五日

提出者  松平忠久

          衆議院議長 (注)田 中 殿




国立小諸療養所の患者の取扱いに関する質問主意書


 国立小諸療養所は、数年前に上田療養所が総合病院に改組されたので、同地区における結核療養所として唯一の機関であるが、昨年来、同療養所における結核患者の中から幾多の不満が続発していることは誠に遺憾である。
 さる四月二十日小諸市議会の社会文教委員会の委員四名が実地調査を行なつたが、その報告によれば、同療養所は、精神病患者が逐次増加し、結核患者は冷遇を受け、ためにかなりの不満がうつ積しており、予算の増額を図るほか、医局の刷新強化を図るよう配慮を加える必要があるとの結論である。
 不満の第一は、所長等が患者に対して不親切であり、官僚的であり、患者を不当に拘束し、威嚇し、重症患者等には一種の恐怖感を与えていると思われる点である。
 第二に、職員、看護婦の中には親切な者もいるが、上司はこれら親切な行為を歓迎しないようなそぶりがあり、結核患者をやつかい者視しているように見える点である。
 第三に、結核患者のベッドの空床があるが、これは患者に対する取扱いが悪いので、少し快方に向かうと逃げ出してしまう結果の空床であると在療患者は信じており、一層の不安をかき立てている点である。
 かくのごとく、所長及び医師に対する患者の不信感や恐怖心を、そのまま放置するならば、ゆゆしい結果になることを恐れるものである。
 患者の心情や患者の家族からの陳情書は厚生大臣の秘書官にも届けてあるはずであるが、厚生大臣はこれらの陳情書に対して目を通されたかどうかまずお伺いする次第である。
 次に、実情調査のためにしかるべき責任者を派遣し療養所当局及び患者についても実情を調査する必要があると思うが、調査をしたかどうかをおたずねしたい。
 最後にこのように所長等に対する患者の不信感が高まつているところを見ると、「火のないところに煙が出ない」のたとえのごとく、療養所の責任者の管理能力に不足している点があるのではないかと思われるが、これに対していかなる措置をとるつもりであるかあわせて回答願いたい。

 右質問する。





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