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平成八年十二月十八日提出
質問第九号

献血におけるATL(成人T細胞白血病)ウイルス陽性献血者に関する質問主意書

提出者  山本孝史




献血におけるATL(成人T細胞白血病)ウイルス陽性献血者に関する質問主意書


 日本赤十字社は、献血においてスクリーニングされるATL(成人T細胞白血病)ウイルス陽性献血者に対して、その事実告知を行っていない。このウイルスは、母子の母乳もしくは輸血によって多くの場合感染するとされている。
 献血者に対しウイルス陽性の事実を告知していないため毎回廃棄している事実は、自己決定権や倫理の面から大きな問題である。また、母子の母乳感染を未然に防ぐという観点からも、告知を行い二次感染防止の指導を行うことによって、この疾病の根絶に資することが可能であると考える。
 このような認識に基づき、以下質問する。

一 ATLウイルス陽性となった献血を現在廃棄しているが、その人数は直近の献血統計で何人になるか全献血者数に対する百分率と共に、各血液センターまたは都道府県別に答えよ。
二 ATLウイルス陽性の事実を献血者本人に告知を行っていないので、その献血者はそれと知らずに何度も継続して献血を行っており、その献血は毎回廃棄されているが、倫理的に問題があると考えるがどうか。
三 ATLウイルス陽性の献血者に対して、告知を行っていない最大の理由は陽性者の医療機関での相談業務等が難しいからであると聞いているが、それは事実か。
  しかし、発病率の極めて低いこの疾病では、十分な相談業務体制と二次感染防止の健康指導体制を整備し、その事実を献血者本人に告知するのは、自己決定権や母子感染防止の観点から当然と考えるが、認識を伺う。
四 ATLウイルス陽性者の告知後の相談業務等については、全国の日赤病院、国公立病院並びに大学病院などの医療機関などの協力を得て実施すれば足り、それはこの疾病の根絶に資することであると考えるが、それを行わないで放置している理由は何か。

 右質問する。





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