答弁本文情報
平成九年一月二十八日受領答弁第九号
内閣衆質一三九第九号
平成九年一月二十八日
内閣総理大臣 橋本※(注)太郎
衆議院議長 伊※(注)宗一郎 殿
衆議院議員山本孝史君提出献血におけるATL(成人T細胞白血病)ウイルス陽性献血者に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員山本孝史君提出献血におけるATL(成人T細胞白血病)ウイルス陽性献血者に関する質問に対する答弁書
一について
日本赤十字社の報告によれば、平成六年度にスクリーニング検査法により全献血者を対象に実施した成人T細胞白血病(以下「ATL」という。)ウイルス抗体検査において陽性と判定された者の数(以下「ATLウイルス抗体検査陽性者数」という。)及びその全献血者数に対する百分率は、都道府県別に次のとおりである。
ATLウイルス抗体検査において陽性と判定された献血者に対し、当該判定の結果を知らせることについては、陽性と知らされた場合の精神的苦痛、その後の相談等支援の在り方等の問題があることから、現時点においては行われていないと承知しているが、御指摘の点を含め、検討を要する課題であると認識している。
ATLウイルスを有すると診断された者等に対する相談等の支援については、厚生省心身障害研究「母子垂直感染防止に関する研究班」が平成五年度に作成したATLウイルスを有すると診断された妊婦等を
担当する医療従事者向けのマニュアルを医療機関等の関係者に周知したほか、ATLに関する最新の研究成果に基づく情報を国立がんセンターのがん診療総合支援システムにより提供しているところであり、今後、その一層の充実に努めてまいりたい。