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平成九年四月二十一日提出質問第一七号
アトピー性皮膚炎治療によるステロイド剤の副作用と被害に関する質問主意書
提出者 平田米男
アトピー性皮膚炎治療によるステロイド剤の副作用と被害に関する質問主意書
乳幼児だけでなく、思春期や成人にも増えているアトピー性皮膚炎の治療には、消炎剤のステロイド外用剤(副じん皮質ホルモン剤)が広く使用されているが、アトピー性皮膚炎は治療期間も長く投薬量も多くなるため、ステロイドの強い副作用に悩まされる患者は跡を絶たない。また長期に投与され続けたステロイド外用剤を中止すると「リバウンド現象」が起き、身体中が痛み、かゆみは極限に達し、皮膚は悲惨な症状になる。従って「ステロイド外用剤を使用しないアトピー性皮膚炎の治療の確立」が早期に必要であり、行政対応が急務であると考え、次の事項について質問する。
二 成人アトピー性皮膚炎について把握されているのか、また実態調査はされているのか明らかにされたい。
三 成人アトピー性皮膚炎の実態把握に際し、医療機関だけでなく、全国各地にある患者団体を通じての調査を行う考えはないのか明らかにされたい。
四 ステロイド外用剤によるアトピー患者の被害実態はつかめているのか明らかにされたい。
五 難治性アトピーはステロイド外用剤の長期連用による皮膚障害ではないのか明らかにされたい。
六 ステロイド外用剤の長期連用を禁止すべきと考えるが、どうか。明らかにされたい。
七 ステロイド外用剤のリバウンド症状やステロイド依存症、副作用による若年性白内障の発現で苦しむ成人患者の救済制度はあるのか明らかにされたい。
八 医師の処方箋がなくても入手できるステロイド外用剤に連用禁止の効能書を添付すべきであるが、対応はいかが考えるか、また扱う薬局、薬店に正しい販売指導を行っているのか明らかにされたい。
九 ステロイド外用剤を使用しない治療法の研究はなされているのか明らかにされたい。
右質問する。