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平成十年十二月十四日提出
質問第一〇号

九州大学医学部附属病院での脳死判定後の自発呼吸反応に関する質問主意書

提出者  山本孝史




九州大学医学部附属病院での脳死判定後の自発呼吸反応に関する質問主意書


 新聞報道等によると、平成八年五月に九州大学医学部附属病院において、肝臓移植を目的に脳死段階からの臓器移植を行おうとした事例があり、心停止後の検視を警察が求めたために脳死移植を断念したとの事である。
 その後今年十一月に、市民団体の求めに応じて厚生省は日本臓器移植ネットワークに当時の状況の報告を求めている。
 脳死判定のあり方、家族への説明と同意のあり方について事実関係を確認するため、以下質問する。

一 脳死判定後に自発呼吸反応があったとの報道だが、脳死判定は実際に行ったのか。その有無、具体的検査項目・検査結果、時刻、回数、判定を担当した医師の氏名・診療科目などを答えよ。
二 脳死判定後に自発呼吸があったということは、脳死判定の診断に誤りがあったということか。または、このような自発呼吸事例は多く見られるのか。認識を伺う。
三 厚生省の資料によれば、人工呼吸器を一度はずした後に自発呼吸があったので再び装着している。また、その九十分後に再度人工呼吸器をはずしている。
 (一) 人工呼吸器を一度はずし、その後に再装着し再びはずすという経緯をたどったのは事実か。またそのような経緯となった理由はなぜか。人工呼吸器をはずすことに家族からの要請はあったのか。
 (二) 主治医ら関係した医師らは、一度目と二度目に人工呼吸器をはずすに際し、家族にどのような説明を行い、どのような同意を得たのか。同意書面の有無、内容も含めて事実関係を明らかにせよ。
 (三) 二度目に人工呼吸器をはずした際には自発呼吸は出なかったのか。その有無を答えよ。
四 心停止前のカテーテル挿入、血液凝固阻止剤の投与、還流液の注入など術前措置は行われたか。行われた時刻と家族への説明と同意はどうなっていたのか答えよ。

 右質問する。





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