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平成十一年二月二十三日提出
質問第一二号

航空自衛隊の初等練習機の選定過程に関する再質問主意書

提出者  藤田幸久




航空自衛隊の初等練習機の選定過程に関する再質問主意書


 平成十一年二月二日、先に提出した「航空自衛隊の初等練習機の選定過程に関する質問主意書」に対し、内閣衆質一四五第三号の答弁書を頂いたが、その文中では、「その様な事実は、(現在のところ、)把握していない。」といった、事実の存否に対する断定を避けた表現が多用されていた。真相究明にあたっての真摯な態度を疑わざるを得ない内容であり、適切な回答とは言い難い。従って、再質問主意書を提出する。


 1 (試作機を含めて、)次期初等練習機のエンジンについて入札前に調査を行ったことはあるか。行っているとすれば、それは防衛庁が独自に行ったか、それとも富士重工などの業者に委託したか。また、調査の日時、担当者、目的、内容について明確に答えよ。
 2 (試作機を含めて、)次期初等練習機のエンジンに関する予算要求を実施したかどうか答えよ。実施しているとすれば、その予算額と内訳を答えよ。
 3 一九九九年二月二日の予算委員会の質疑において、野呂田防衛庁長官は「エンジン五十台を一括して発注した。」と発言している。このエンジンは、いつ発注したのか。また、防衛庁と富士重工のいずれが発注したのか。
 4 一九九八年五月の説明会開催以降、現在に至るまでの期間、各提案会社との質疑応答等の中で、IRAN方式の採用を実質的に求める旨の口頭又は文書での要求はあったか。
 5 一部報道で、航空幕僚監部関係者が入札前、富士重工に「今回の入札は価格が勝負」と助言したとされるが、このことに関する事実関係を答えよ。
 6 次期初等練習機に絡み、防衛庁装備局及び航空幕僚監部関係者が中島洋次郎衆院議員から公式・非公式に請託を受けた事実はあるか。その詳細を答えよ。
 7 一九九七年夏、ピラタス社から防衛庁に、名古屋空港及び宇部空港でのPC7mkIIの展示飛行への招待がなされたといわれる。私的な見学の場合も含めて、同展示飛行を見学に訪れた防衛庁職員、自衛官の氏名と役職を答えよ。また、その際に、PC7mkIIに対してなされた性能を含む評価の内容を答えよ。

 1 一九九八年二月末に、T ― 5が海上自衛隊に二機納入されているが、その平成八年度及び九年度の適用経費を一般部門及び技術部門に分離し、それぞれの単位時間当りの労賃(円/MH)を答えよ。また、同機が完成するまでの加工工数を答えよ。
 2 前項のT ― 5の、特別割掛費を含まない製造原価を答えよ。また、以下の官給品の内訳価格を答えよ。(エンジン、プロペラ・アッシィスピンナー、UHF無線機、VHF無線機、タカン航法装置、選択識別装置応答機、自動方位測定機、交話機)
 3 同様に、T ― 7の特別割掛費を含まない製造原価、及び官給品の内訳価格を答えよ。
 4 T ― 5のIRAN(海自でいうPAR)の費用は一回当り四〇〇〇万円位と聞いているが、T ― 7の場合、IRAN一回当りの費用はどの位か、答えよ。
 5 T ― 7の「型式証明等又はこれと同等の公的承認」はあるのか、答えよ。
 6 T ― 7の一九九七年一二月三一日までの運用実績の飛行実績性能データを答えよ。
 7 T ― 7のフラッター及び振動等に関するデータはあるのか、答えよ。
 8 本件初等練習機選定に際して、航空幕僚監部において、提案要求書の作成や企業提案書の検討等の実務を担当した、作業メンバーの所属、氏名、役割担当を答えよ。
 9 本件初等練習機調達疑惑に対して、防衛庁調査部は調査を開始しているか。もしそうであれば、防衛庁内だけの調査を目的とするか、それとも外部に対しても調査をしているか。

 右質問する。





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