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平灰十一年三月十六日提出
質問第一八号

米軍根岸住宅地区隣接崖崩れ事故に関する質問主意書

提出者  上田勇




米軍根岸住宅地区隣接崖崩れ事故に関する質問主意書


 本年二月十七日に発生した横浜市南区の米軍根岸住宅地区隣接崖崩れ事故は、崖の下に位置するマンションに多大な被害を及ぼし、住民の生命と財産を危険にさらしたものであり、当該崖を管理する国の責任は重大である。
 今日なお避難を余儀なくされている住民の安心できる生活の確保、崖の安全性の確認及び必要な対策の速やかな実施、住民に対する十分な補償の提供等は重大かつ緊急な課題である。
 また、事故発生後の横浜防衛施設局の対応は遅くかつ不十分であり、被災者に多大な不便と不安を与え、事故発生時における即応体制、被災者支援体制の不備が明らかになった。このように政府の対応に多くの問題があることが明らかになった状況下では、防衛施設に隣接して居住する住民は安心して生活を送ることができない。
 したがって、以下の各項目について質問する。

1 事故の原因究明
 (1) 崖の法面保護工に欠陥があったのではないかとの疑いもあるが、事故発生の原因についてはどのように認識しているのか。
 (2) この崖は国が借り上げ、管理を行っているものであるが、国の管理責任についてはどのように認識しているのか。
 (3) 平成七年に住民から国に対して当該崖が崩落する危険があることを指摘し、改善の要望が出されていたことが明らかになっている。また、今回、崩落した個所以外にも小規模な崩落が発生していた。このように事前に危険が十分に予測されており、適切に対応していれば、今回の事故は未然に防げたものと考えられる。しかし、国は何ら対策を講じておらず、その責任は極めて重いと言わざるを得ない。以上の件について見解を伺いたい。
2 安全性対策
 (1) 事故発生以来、避難住民は不便な生活を余儀なくされており、早急な対応が必要と考えるが、応急対策及び恒久対策に関する調査・計画及び工事実施の予定についてどのように考えているのか。
 (2) 当該崖は高くかつ長大であり、恒久的な安全性を確保するためには周到な調査を行い、適切な工法による法面保護工の施工が必要と考えられるが、安全性対策の方針は如何。
 (3) 恒久対策の計画及び実施に当たっては、当該マンション及び周辺の住民の意志が十分に反映されることが必要である。したがって、住民に対して計画の内容及びその有効性、実施の工程、施工方法等について十分な説明を行うとともに、住民の意見を聴取する機会を設けるべきと考えるがどうか。
3 被災者対策
 (1) 事故発生直後の横浜防衛施設局の対応には多くの問題が指摘されており、緊急事態に対する即応体制が整っていないことが明らかになった。早急に体制を整備する必要があると考えるが、見解は如何。
 (2) 被災した住民は、今なお不便な避難生活を余儀なくされており、今後の動向が明らかにならない中、経済的、精神的負担も大きく、不安を募らせている。避難している住民に対して、原因者である国として万全の対策を講じるべきと考えるが、具体的にどのように対処しているのか。
 (3) 被災した住民は、事故のショックから深刻な心理的後遺症を受けている。こうした事情は阪神・淡路大震災においても深刻な問題としてのこった。こうした心理的な障害に対応するため国の責任において、専門家によるカウンセリングの実施等、適切に対処する体制を整備するべきと考えるが、見解は如何。
 (4) 被災者に対して適切な対応を行うためには地域の実情を熟知している県や市町村と協力が必要と考える。今回の事故に関し、神奈川県及び横浜市に協力を要請する考えはあるのか。また、今後事故発生等の緊急事態において地元自治体との協力体制を整備するべきと考えるが、方針は如何。
4 補償問題
  被災した住民に対する補償については、国として誠意を持って対応し、十分な補償を実施すべきと考えるが、方針は如何。

 右質問する。



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