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答弁本文情報

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昭和二十四年四月二十日
答弁第六号
(質問の 六)

  衆甲第一四号
     昭和二十四年四月二十日
内閣総理大臣 吉田 茂

         衆議院議長 (注)原喜重(注) 殿

衆議院議員降旗(注)弥君外七名提出上田纎維専門学校の單科大学昇格に関する再質問に対し別紙答弁書を送付する。





衆議院議員降旗(注)弥君外七名提出上田纎維専門学校の單科大学昇格に関する再質問に対する答弁書



 新制大学の教育の目標は旧制大学、專門学校の如く專門の学術の研修に偏せず、廣く人格教養の向上に努め、併せて專門の学術を研修するにある。從つて從來の國立專門学校等をそれぞれ單独で新制大学に轉換するには一般教養に関する教員組織、施設等を大幅に増強する必要があり、これは現下の國情から実施不可能と考えられるので、特別の場合を除いて、一府縣一國立大学の方針を立て、それぞれ数個の旧制学校を統合し、その内容を更に拡充して、一大学の中になるべく多くの教科を設け、学生の自由選択の幅を廣くし、且つ將來各種の方面に進む学生が互に切瑳してその眼界を廣くし、教養の向上に努めるようにしたい。

一、上田纎維專門学校は纎維に関する專門学校としてはよい学校ではあるが、右の目的を達するには必ずしも充分でないと考えられる。
 理想的纎維綜合大学とするには、なお相当の教員組織施設の充実を要し、今日國立学校の全面的轉換には、他との均衡上はなはだ困難であるのみならず、信州大学は医、工、農、文理、教育の諸学部を備えているから、新制大学の重要目標たる教養ある纎維技術志望者の教育には、信州大学の一環としての纎維学部となるのがよい道と考えられる。

一、大学設置委員会としては、文部大臣の諮問に対して大学設置の可否を審議し、それを答申するのを任務とするもので、國立大学の場合は文部省において当該関係学校その他関係方面と協議し、大学設置の具体案を作成して、しかる後大学設置委員会に諮問することになつている。上田纎維專門学校を纎維学部として信州大学の中に加えることについては、文部省と学校及び関係方面との間に完全な諒解がついていないので、設置委員会において決定を保留したのである。

  右答弁する。




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