昭和二十六年十二月二十五日受領
答弁第四号
(質問の 四)
内閣衆質第四号
昭和二十六年十二月二十五日
内閣総理大臣 吉田 茂
衆議院議長 林 讓治 殿
衆議院議員石野久男君提出国民金融公庫拡充に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員石野久男君提出国民金融公庫拡充に関する質問に対する答弁書
中小企業のわが国の産業構造上占める重要な地位にかんがみ、中小企業に対する金融の円滑化については、政府としては、かねてより諸種の施策を講じて来ているのであるが、特に、政府資金を資金源とする国民金融公庫の拡充強化については、昭和二十六年度予算補正において、政府出資により公庫の資本金を十億円増加して七十億円とするとともに、資金運用部資金二十億円の貸付を行うこととしたのであり、一般の金融機関のみでは充足できない国民大衆の資金需要はかなり大きいので、昭和二十七年度予算においても、財政の許す限りの政府出資及び資金運用部資金の貸付をすることと致したい。
なお、公庫の業務の円滑な運営上、その職員の身分を国家公務員でない者とすることについては、十分に検討の上、今後善処することと致したい。
右答弁する。