答弁本文情報
昭和二十八年五月三十日受領答弁第二号
(質問の 二)
内閣衆質第二号
昭和二十八年五月三十日
内閣総理大臣 吉田 茂
衆議院議長 堤 康次※(注) 殿
衆議院議員中村高一君提出多摩川電源開発に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員中村高一君提出多摩川電源開発に関する質問に対する答弁書
多摩川電源開発は水力資源に乏しい関東地方の開発計画として、特に電力の大消費地である東京都心に近い電源として、早くから注目せられ、その実現が期待せられていたものであつて、既に東京都においては水道用水確保のため、小河内ダムの建設に着手し、引き続き本ダムおよびその下流を含む一貫電源開発計画を樹てている。
本発電計画はダム建設と組み合わせて開発の順序および工程を妥当にし、且つ、共同費用の配分を適正ならしめれば、比較的有利な発電計画と認め得るものであるので、本工事の中心をなしている水道部門建設工事の工程について適確な見透しを樹てるとともに、開発計画についても適正な共同費用の配分、その他開発規模についても更に検討を進め、現在進行中の建設工事および今後の重要開発計画とあわせて総合的に建設計画の見透しを樹て、これが実現を図りたい。
右答弁する。