質問本文情報
平成二十年二月八日提出質問第七八号
一九九六年五月のビザなし交流に同行した外務省職員が暴行を受けたとされるやり取りの経緯に関する再質問主意書
提出者 鈴木宗男
一九九六年五月のビザなし交流に同行した外務省職員が暴行を受けたとされるやり取りの経緯に関する再質問主意書
「前回答弁書」(内閣衆質一六九第四〇号)を踏まえ、再質問する。
二 「植樹」は、外務省が作成した「ビザなし交流」における「訪問団」の日程表に間違いなく書き込まれていた。それにも関わらず、一の政府答弁にある様に、「植樹」の実施に際して外務省とロシアとの間で何の協議、調整もなされていなかったという根拠は何か。それとも、外務省が「承知していない」というのは、当時の外務省が行ったことは、現在の外務省において一切の記録、記憶が失われているということか。
三 「前回答弁書」では、「ビザなし交流」の際に加賀美氏が鈴木宗男衆議院議員から殴打されたとする根拠に、「外務省としては、御指摘の者から提出された当時の報告書、診断書等から、御指摘の事実があったと考えている。」との答弁がなされているが、右答弁にある報告書はいつ、外務省の誰に対して提出されたか。
四 加賀美氏が鈴木宗男衆議院議員から殴打されたとする際に、両名の他に誰がその現場にいたか、外務省は把握しているか。
五 外務省は、四の者から話を聞いているか。話を聞いた上で、加賀美氏が鈴木宗男衆議院議員から殴打を受けたと認識しているのか。
六 当方は、二〇〇二年三月十三日と同月十四日の二日間に渡り、大室征男、関根靖弘両弁護士を通じて四の現場にいた人物に対して聞き取り調査を行い、記録の文書も作成している。右調査により、四の人物は皆鈴木宗男衆議院議員から加賀美氏に対する殴打はなかった、少なくともその現場を見ていない旨の証言を得ている。それでも外務省が、鈴木宗男衆議院議員から加賀美氏に対する殴打があったと考えるのならば、それを客観的に証明する根拠を示されたい。
七 前回質問主意書で触れた、加賀美氏が鈴木宗男衆議院議員から殴打されたとする事件を受けて、当時の浦部和好欧亜局長と鈴木宗男衆議院議員との間で交わされたやり取りについて、「前回答弁書」では「外務省として、お尋ねのような事実があったとは承知していない。」との答弁がなされているが、右答弁は浦部氏に直接問い質した上での答弁か。
八 七で、浦部氏に直接問い質していないのであれば、確認をとる人物の官職氏名、とった場所、方法、浦部氏の回答内容を然るべき記録文書にし、浦部氏に確認をとった上で七の様なやり取りがなされたのかどうか、再度答弁を求める。
九 加賀美氏が鈴木宗男衆議院議員から殴打されたとして、「訪問団」が根室に帰港し、自身が東京に戻った後に医師の診断を受け、全治一週間の診断書を受けたことについて、「前回答弁書」では、「外務省としては、御指摘の者は業務の遂行の観点等を考慮し、適切な時期に医師の診察を受けたと承知している。」との答弁がなされているが、何をどう「業務の遂行の観点等を考慮」して、一九九六年五月三十日に診察を受けたのか明確に説明されたい。
十 「訪問団」が乗っている船にも医師が同乗していたと承知するが、加賀美氏はなぜその医師の診察を受けなかったのか。受けられない特段の事情があったのか。
十一 「訪問団」は一九九六年五月二十七日に根室に帰港し、根室で一泊していると承知するが、加賀美氏はなぜ根室市内で医師の診察を受けなかったのか。受けられない特段の事情でもあったのか。
十二 加賀美氏が鈴木宗男衆議院議員から殴打されたというのならば、なぜ暴行を受けたとして鈴木宗男衆議院議員を告訴しなかったのか。
右質問する。