答弁本文情報
昭和二十九年三月十六日受領答弁第一一号
(質問の 一一)
内閣衆質第一一号
昭和二十九年三月十六日
内閣総理大臣 吉田 茂
衆議院議長 堤 康次※(注) 殿
衆議院議員山花秀雄君提出国鉄下河原線多喜窪駅開設及び中央線国分寺駅の混雑緩和に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員山花秀雄君提出国鉄下河原線多喜窪駅開設及び中央線国分寺駅の混雑緩和に関する質問に対する答弁書
一 下河原線はもともとは砂利採取線であつたが、昭和二十二年より東京競馬場の競馬開催日に限り、ここに旅客電車の運転を行い競馬客の便宜を図つたものであるが、その後昭和二十四年十一月より沿線住民その他の利便のため、旅客電車の常時運転を行つたのである。これは既設の国分寺駅の構内設備等を利用した臨時的な措置である。
多喜窪駅の設置については、目下のところ国鉄の要員あるいは予算等の関係から早急実施は困難であると考える。
二 国分寺駅の混雑緩和については、国鉄の予算の現状からホームの増設等は非常に困難な実状にあり、早急実施は望み得ないと考える。
なお、同駅南口の開設については、混雑緩和と南口利用者の利便のため、考えられるべきものであるが、何分にも要員の増加を必要とするので、目下これらをにらみあわせ研究中である。
右答弁する。