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平成十四年七月十日提出質問第一二九号
「新国立美術展示施設(ナショナル・ギャラリー)(仮称)」の名称に関する質問主意書
提出者 伊藤英成
「新国立美術展示施設(ナショナル・ギャラリー)(仮称)」の名称に関する質問主意書
文化庁は、美術への関心の高度化,美術活動の活発化、国際化が著しく進展しており、全国的公募展や大型企画展の会場や国内外の展覧会情報等の収集・提供及び教育普及活動を行うための施設の整備が喫緊の課題となっている、との認識のもとに、平成七年十月に文化庁に「新しい美術展示施設(ナショナル・ギャラリー)に関する調査研究会」を設置した。
文化庁は、翌平成八年に「新しい美術展示施設(ナショナル・ギャラリー)に関する基本計画検討協力者会議」を設置し、平成十一年、同基本計画検討協力者会議が「新国立美術展示施設(ナショナル・ギャラリー)(仮称)基本計画」を策定した。
この基本計画において本施設の名称として、当面、「新国立美術展示施設(ナショナル・ギャラリー)(仮称)」とし、正式名称については今後検討する必要があるとしている。しかし、外国の例えばワシントン(米国)やロンドン(英国)にある「ナショナル・ギャラリー」は多くの著名な作品を所蔵しており、そうした一つのイメージが国際的にも定着しているので、わが国の標記施設の性格上、本施設を「ナショナル・ギャラリー」の名称とした場合、内外から誤解を招きやすいと思われる。このため仮称としても「ナショナル・ギャラリー」と呼称するのは適切ではなく、仮称であっても早急に名称変更すべきだと考える。今後の考え方及び方針を明示されたい。
右質問する。