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平成十六年四月七日提出
質問第七〇号

イラク復興支援において供与される警察車両に関する質問主意書

提出者  首藤信彦




イラク復興支援において供与される警察車両に関する質問主意書


 イラク復興支援において治安対策のため供与される警察車両は、当初六百二十台の予定であったが本年二月四日、日本商社五社による入札の結果、予定価格の約半分で落札されたため千百五十台に増加された。
 何故、当初計画の倍の台数を供与しなくてはならないのか、復興支援予算総枠の中での調整はできないのか、正にどんぶり勘定予算に甚だ疑問であり納得がいかない。
 また、日本商社五社の間で行われた入札についても通常行われている入札の状況と照らし合わせても、談合、あるいは情報漏洩と疑わざるを得ない。
 以下次の事項について質問する。

一 当初計上した六百二十台の援助計画上の積算根拠を示されたい。
二 警察車両を千百五十台にするよう現地からの要請があったのかお尋ねする。
三 当初計画の六百二十台の警察車両配布計画を示されたい。
四 増加分の警察車両の配布計画を示されたい。
五 供与された車両が私用や転売されることなく適正にイラク国内で警察車両として使用される担保はどのようにされるのかお尋ねする。
六 今回行われた警察車両の入札は、公正取引委員会が承知している事例の中で疑念の一切ない入札行為であるかどうか見解を示されたい。
七 入札に参加した伊藤忠商事、住友商事、日商岩井、丸紅、三菱商事のうち住友商事が極端に低い価格設定をしたためにオフロード車全部を落札し、住友商事が参加をしなかったセダン型については三菱商事が落札した。三菱商事はオフロード車それぞれの入札の際、常に三位社の約七十三%の価格設定がなされている。住友商事が極端な価格設定をしなければ全てを三菱商事が落札をしていたということになるが、この件に関して疑念がないか見解を示されたい。
八 入札において落札された車両のそれぞれの単価はいくらか、そしてそれは国内販売価格と比較して適正であるかお尋ねする。
九 入札された六百二十台以外に追加調達されたオフロード車三百七十台、セダン百六十台の契約はどういう方法でなされたのか、又、それが適正であるのかお尋ねする。
十 二月末当初、船積みは早くとも四月末であるとされたが、四月上旬に十五台が名古屋港より船積みされ出航との報道がなされた。しかしながら三月四日の予算委員会において疑念が投ぜられたことに対する明確な回答がないまま船積みすることなど論外であり、国会軽視も甚だしい。直ちに中止すべきである。今後どのような対応をとられるつもりかお尋ねする。
十一 三月四日の予算委員会において公正取引委員会委員長に対し、談合疑惑への調査を明確に依頼したにもかかわらず、何の対応もとらなかった。四月一日のイラク支援特別委員会では「我々の審査対象にはならない」などと公正取引委員会委員長の暴言があった。委員の要請をなぜ公正取引委員会が拒否するのか公正取引委員会の責任を質す。

 右質問する。



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