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平成十六年八月五日提出
質問第六五号

わが国のがん治療に関する質問主意書

提出者  前田雄吉




わが国のがん治療に関する質問主意書


一 わが国の抗がん剤治療は、がん先進国である米国と比べて、抗がん剤の承認数、承認期間、専門医育成(オンコロジスト等)、研究開発支援体制など、あらゆる分野で遅れをとっていると言われている。厚生労働省としての抗がん剤治療の最優先課題は何か。
二 同様に遺伝子治療、免疫療法、代替医療の分野に関してはどうか。
三 中国は国策により、がんの先端医療に重点を置き、近年抗がん剤と漢方薬の併用治療や放射線ピンポイント照射などの分野で、目覚ましい成果をあげている。中国での治験データをもとに、わが国でも抗がん剤と漢方薬の併用治療や放射線ピンポイント照射などを、早期に導入することは可能か。
四 抗がん剤の早期承認制度が設けられたが、併用療法に限定されている。米食品医薬品局(FDA)で承認されている抗がん剤一〇一種類のうち三二種類が未承認(二〇〇二年)といわれているが、未承認の抗がん剤の早期承認についてはどう考えているのか。
五 今年四月から、FOCALunit 等(がん治療に使用する医療機器)を使った「定位放射線治療」が一部の体幹部がん(初期の肺がん、肝臓がん)で保険適用されたが、今後、他の体幹部がんで保険適用を考えているのは、どの部位のがんか。それはいつごろから適用されるのか。
六 FOCALunit 等による定位放射線治療は、世界のトップレベルと言われているが、保険適用されたのにもかかわらず、一般がん患者に知られていないのはなぜか。
七 「定位放射線治療」による体幹部のがん治療は現在、北大付属病院、京大付属病院、東北大付属病院、札幌医科大付属病院、山梨大、広島大、癌研付属病院、都立駒込病院、防衛医科大付属病院、北見日赤病院などで行われているというが、がん患者が体幹部定位放射線治療を受けることのできる国内の医療機関の実態を明らかにした上で、政府としてはこれで充分か見解を示されたい。
八 定位放射線治療は、専門家によると「取り扱える知識と技術を持った放射線治療医、技士の絶対数が足りない」と言われているが、現状で取り扱える放射線治療医、技士の実態を明らかにした上で、見解を示されたい。
九 定位放射線治療の保険点数は、通常の放射線治療に比べて割高だが、どのような経緯で決まったのか。

 右質問する。



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