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平成十六年十二月二日提出
質問第七七号

鹿児島県志布志湾内の海岸浸食に関する質問主意書

提出者  赤嶺政賢




鹿児島県志布志湾内の海岸浸食に関する質問主意書


 鹿児島県志布志湾の押切・通山区海岸、柏原海岸は、海岸浸食が激しく、一九九八年以来、鹿児島県の県単事業として毎年のように多額の県費を使って応急的な対策工事が行なわれてきている。
 ここは白砂青松が二〇q以上続く日南海岸国定公園内に位置しており、一九七一年に「新大隅開発計画」が発表された折りには、地元で大きな反対運動が起きたところである。その後、計画は修正されながらも、石油国家備蓄基地用地一九六fと志布志港一五〇fが埋立てられた(事業年度一九八四年〜一九九三年)。
 この事業にあたっては、基地の東側及び南側の海中から二七四〇万m3の海砂を採取し、埋立てに使っている。この海砂採取と石油備蓄基地の建設で志布志湾内の潮の流れが変わり、激しい海岸浸食(特に台風時などには大きく進行)を招いたと考えられる。この結果、今日では海岸線が民家の直近まで迫り、住民の生活の一部でありウミガメの産卵地でもあった美しい浜辺は無残に削りとられ、見る影もない惨状を呈している。海岸の砂浜及びそれに連続する浅海域等、自然環境の保全は国民の健康で文化的な生活に資する重要な要素の一つである。
 そこで、以下質問する。

一 石油備蓄基地建設前と建設後における志布志湾内(特に押切、柏原両海岸周辺海域)の潮流の方向、流速等の変化の有無、変化があるならどのような変化か、海況の科学的データによって説明願いたい。
二 地元住民らは、これらの海岸を生活の一部としてきた実体験からも、この急激な海岸浸食は、国の施策として行なわれた石油備蓄基地建設とその用地埋立てのための海砂採取が原因だと指摘している。県による浸食防止の応急工事などが実施され始めてからの鹿児島県議会においても、幾人もの議員から、この浸食の根本原因は何か、石油備蓄基地建設に起因するのではないか、という指摘や議論が度々行なわれている。
 急激な海岸浸食は、石油基地建設後に起こっているという事実からみても、明らかに国家石油備蓄基地建設がその主要な原因だと考えるがどうか。
 もし、石油備蓄基地建設が激しい浸食の主要原因ではないというなら、
 1 平成四年度に、浸食の「恒久対策」事業に要した二二億円の内、一七億八〇〇万円を、国家石油備蓄会社(すなわち国)が負担したと聞いているが、これはいかなる根拠にもとづく拠出か、説明願いたい。
 2 基地建設後に起こっている急激な海岸浸食の進行をどう説明するのか、その論拠を科学的に明らかにしていただきたい。
三 仮に、国家石油備蓄基地建設が急激な海岸浸食の主要な原因でないと仮定しても、影響が皆無とはいえないのではないか。地元住民の指摘を真摯に受け止め、国としてその原因を科学的に調査・研究すべきではないか。
 合わせて、浸食防止の措置について、国としても県と協議するなりして応急的措置及び抜本的な対策について検討すべきではないか。

 右質問する。



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