質問本文情報
平成十八年二月二日提出質問第四〇号
靖国神社参拝に関する質問主意書
提出者 岩國哲人
靖国神社参拝に関する質問主意書
報道によると、先日、内閣の一員たる麻生太郎外務大臣が、「靖国神社に天皇陛下が参拝なさるのが一番だ」との旨の発言をしたとある。日中関係において靖国神社参拝問題は大きな課題のひとつであり、外交の直接の責任者たる外務大臣がこのような発言をされたことは、重要な意味を持つと考える。このような状況を踏まえて次の事項について質問する。
二 平成十七年六月二日の予算委員会で私は、靖国神社参拝について、小泉総理に「亡くなった方への追悼の意と、今後の平和を願うならば、国民統合の象徴である天皇陛下こそ参拝されるべきではありませんか」との旨の質問をしたが、その後、内閣として天皇陛下に靖国神社参拝を進言されたことはあるか。あるならば、どのように進言されたか。ないならば、なぜ進言されなかったのか、明らかにされたい。
三 第百六十二回国会に提出した第七十六号の質問主意書に対し、「他のいかなる人に対しても、参拝を勧奨又は進言することはない」との答弁書を受け取っている。今回の麻生外務大臣の発言は、この答弁書の趣旨に反するものであると思われるが、内閣としてはどのように考えるか。
四 小泉首相は「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」に入会しているか。また、入会している場合はその期間はいつからいつまでか。小泉首相が首相に就任したときは、入会している状態にあったか。
五 「人に奨励するとか、私の参拝を見習ってほしいとかいう気持ちは全くない」「人に参拝しなさいとかいう気持ちはありません」とお答えになっていた小泉首相が、「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」に入会していたのはなぜか。その真意をお伺いしたい。
六 小泉首相が、「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」に入会していた当時、靖国神社には何回参拝されたか。
七 「天皇陛下がまず参拝されるべき」だという発言をされた麻生外務大臣は、自らその信念を貫いて、公職の立場で大臣就任後も参拝されたのか。
八 特定の宗教施設への参拝を目的とした議員連盟の会費が、国から支給される議員への歳費から直接差し引かれているのは問題ではないか。
右質問する。