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平成十八年二月二日提出
質問第四三号

一九五六年の日ソ国交回復交渉に関する質問主意書

提出者  鈴木宗男




一九五六年の日ソ国交回復交渉に関する質問主意書


一 元外務省職員で日ソ国交回復交渉の全権団の一員であった松本俊一元衆議院議員が一九六六年に朝日新聞社から回想録『モスクワにかける虹 日ソ国交回復秘録』(以下「モスクワにかける虹」という。)を出版したが、右出版に際しては外務省に出版届が提出されたか。
二 「モスクワにかける虹」が出版される前に外務省は松本俊一氏と本書の出版に関する協議を行った事実があるか。事実があるならば、その際、外務省はどのようなコメントを松本俊一氏に対して伝えたか。また協議の記録は外務省に保存されているか。
三 「モスクワにかける虹」が出版された後にソ連側から本書の内容に関する照会や抗議が行われたという事実があるか。事実があるならば、その日時と内容を明らかにされたい。また、日ソ間のやりとりについての記録は外務省に保存されているか。
四 「モスクワにかける虹」が出版された後に外務省は松本俊一氏と本書の出版に関して協議を行った事実があるか。事実があるならば、外務省はどのようなコメントを松本俊一氏に対して伝えたか。また協議の記録は外務省に保存されているか。
五 「モスクワにかける虹」には付属参考資料として、二十一点の外交文書が収録されているが、その内、「対日平和条約に関するソ連側の修正点(一九五一年九月五日)」、「一九五五年六月十四日ソ連側提出の平和条約案」、「一九五五年八月十六日日本側提出の条約案」、「ロンドン交渉中に妥結をみた平和条約案文(一九五六年三月二十日現在)」、「日ソ平和条約案(一九五六年八月十四日現在)」の四点は外務省に保管されているか。
六 「モスクワにかける虹」において、一九五六年八月十九日、ロンドンのホテルで松本俊一氏は、同日、ダレス米国国務長官との会見を終えた重光葵外務大臣の発言として百十七頁に以下の内容を記述している。「重光外相はその日ホテルに帰ってくると、さっそく私を外相の寝室に呼び入れて、やや青ざめた顔をして、『ダレスは全くひどいことをいう。もし日本が国後、択捉をソ連に帰属せしめたなら、沖縄をアメリカの領土とするということをいった』として、すこぶる興奮した顔つきで、私にダレスの主張を話してくれた。」
 ダレス米国国務長官から重光外務大臣に対して、「もし日本が国後、択捉をソ連に帰属せしめたなら、沖縄をアメリカの領土とする」との発言がなされたか。事実関係について示されたい。
七 一九五六年八月十九日にロンドンで重光外務大臣が米国大使館を訪問し、ダレス米国国務長官と会談したという事実があるか。また、この会談について記録した文書が存在するか。

 右質問する。



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