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平成十九年二月十五日提出
質問第六九号

日朝交渉における「ミスターX」に関する質問主意書

提出者  鈴木宗男




日朝交渉における「ミスターX」に関する質問主意書


一 「文藝春秋」二〇〇七年三月号に手嶋龍一氏が執筆した「小泉訪朝 破綻した欺瞞の外交」という論文(以下、「手嶋論文」という。)が掲載されていることを外務省は承知しているか。
二 「手嶋論文」に、
 「ブッシュ政権は北朝鮮の体制転覆を狙っているのではないか−。金正日は猜疑心に駆られていた。二〇〇〇年の大統領選挙で共和党のブッシュ政権が誕生し、力の政策をひたひたと推し進めていたからだ。
 こうした情勢のなかで金正日は一枚のカードをそっと日本に差し出した。それが『ミスターX』だった。やがてカウンター・パートとしてあらわれたのが就任間もない田中均アジア大洋州局長だった。
 小泉純一郎と金正日。ふたりはチェスのテーブルを挟んで一年余りにわたって、田中と『ミスターX』という互いの駒を指しあうことになる。
 北朝鮮は、権力を取りこんで大向うをあっと言わせる外交を好む田中の性癖を知り抜いていた。一方の日本側は、北の独裁者が差し向けてきた謎の人物について何のインテリジェンスも持ち合わせてはいなかった。英米の情報機関にも照会しようとしていない。この交渉チャネルをごく限っておこうとしたからだ。
 この『ミスターX』の存在を知っているのは、総理官邸では、小泉首相、福田康夫官房長官、事務の古川貞二郎官房副長官。外務省では、竹内行夫事務次官、田中アジア大洋州局長、平松賢司北東アジア課長、後に加えられた川口順子外相だけだった。」
との記述があることを外務省は承知しているか。
三 田中均氏が外務省アジア大洋州局長、外務審議官の任にあった時期を明示し、この時期に田中均氏が北朝鮮との外交交渉に従事した事実があるか否かを明らかにされたい。
四 外務省は、『ミスターX』の官職氏名を承知しているか。
五 外務省は、『ミスターX』が金正日から差し出されてきた外交カードと認識しているか。
六 「手嶋論文」における、
 「この『ミスターX』の存在を知っているのは、総理官邸では、小泉首相、福田康夫官房長官、事務の古川貞二郎官房副長官。外務省では、竹内行夫事務次官、田中アジア大洋州局長、平松賢司北東アジア課長、後に加えられた川口順子外相だけだった。」
との記述は事実か。
七 対北朝鮮外交における日本外交の目標如何。
八 二〇〇二年九月十七日の総理訪朝の準備過程において、外務省条約局が必要かつ十分な関与をしたと外務省は認識しているか。
九 二〇〇二年九月十七日付の日朝平壌宣言は、現在も効力を有しているか。

 右質問する。



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