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平成十九年六月二十七日提出
質問第四二四号

「宙に浮いた年金記録」と社会保険オンラインシステムに関する質問主意書

提出者  江田憲司




「宙に浮いた年金記録」と社会保険オンラインシステムに関する質問主意書


 社会保険オンラインシステムの老朽化、それに起因する非効率性、高コスト性等が、現在行われている「宙に浮いた年金記録」の確認、突合作業等に深刻な影響を及ぼす可能性があるとの問題意識から、以下、質問する。

一 先に提出した、「いわゆる「宙に浮いた年金記録」の確認作業に関する質問主意書」に対する答弁書5について
 @ 答弁書は「社会保険オンラインシステムについては、同システムの全面的な見直しを必要とすることから二十四時間稼働可能なシステムに移行することは困難である」としているが、なぜ二十四時間稼働が全面的な見直しになるのか、具体的にわかりやすく説明されたい。
 A 社会保険庁は、平成十七年三月に「社会保険オンラインシステム刷新可能性調査」の結果をとりまとめ公表したが、それによると、平成十七年度末までに業務・システムに係る最適化計画を策定し、平成十八年度から十九年度にかけて実施するとされている。実際に採用されたシステムの最適化の対策とその具体的な進捗状況如何。
 B 「社会保険オンラインシステム刷新可能性調査」は、最適化により、年間、運用費が最大約五百二十億円削減できるとの提言をしているが、Aで実際に実施されている最適化で年間どの程度のコスト削減を見込んでいるのか。
 C Aの最適化と、現在行っている「宙に浮いた年金記録」の確認、突合作業(システム開発を含む)との関係如何。その最適化がどのように役立っているのか、あるいは関係ないのか。
 D 現在のシステムは、いわゆる旧式(レガシーシステム)と呼ばれるものと理解しているが、これがシステムの非効率性、高コスト性等の原因となっている。このシステムの全面的な見直しを行う考えはないのか。
二 現在の社会保険オンラインシステムには、現在の高井戸、三鷹の庁舎に存するシステムの、遠隔地でのバックアップ機が存在せず、また、そのデータについても遠隔地でのバックアップシステムが存在していないという指摘があるが事実か。事実なら、火災や地震等で高井戸、三鷹の庁舎が被災すると、その保有するデータが全部消失する危険性があり、「宙に浮いた(消えた)年金記録」以上に深刻な問題を来たすのではないか。
三 社会保険庁には、これらシステム全体を統括し、管理し、企画を行う部署があるのか。それとも、すべてNTTデータ、日立等への外部委託なのか。
四 社会保険庁には、常勤のシステムエンジニアが何人いるのか。そのうち、民間会社出身ではない、社会保険庁プロパーの職員は何人か。
五 社会保険庁は、年間、一千億円を超えるシステム関係費を支出しており、民間の金融機関のそれと比べて、数倍のコスト構造となっているとの指摘がある。その背景としては、社会保険庁にシステム全体を理解する部署や職員がいないこと、それをいいことに、システムの受託会社の「言い値」のシステム開発、維持・管理を許してしまっているからとの指摘もある。この点についての政府の認識如何。今後、受託会社との契約見直しを含め、どのような改善策を講じていくつもりか。

 右質問する。



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