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平成二十一年三月三十一日提出質問第二六二号
二〇〇九年四月のロンドンにおける日ロ首脳会談での北方領土問題に係るロシア側の回答に関する質問主意書
提出者 鈴木宗男
二〇〇九年四月のロンドンにおける日ロ首脳会談での北方領土問題に係るロシア側の回答に関する質問主意書
本年三月三十一日付の北海道新聞四面に、「領土問題の回答 ロシアは示さず 首脳会談で見通し」との見出しで、外務省幹部が同月三十日、四月に英国のロンドンで開かれる金融サミットの際に行われる日ロ首脳会談(以下、「四月の首脳会談」という。)において、十分な時間がとれないことから、二月にサハリンで行われた首脳会談(以下、「二月の首脳会談」という。)で麻生太郎内閣総理大臣が、次回の会談までにロシア側に求めていた、北方領土の帰属に関するロシア側の具体的回答は得られないだろうとの旨述べたと報じる記事(以下、「道新記事」という。)が掲載されている。右を踏まえ、質問する。
二 「道新記事」にある外務省幹部とは誰か。
三 「四月の首脳会談」において北方領土問題はどの様に扱われる見通しであるのか説明されたい。
四 本年二月十九日の衆議院予算委員会において麻生総理は「こちらも誠意を示して言っているのだから、そちらも次にお目にかかるまでにきちんとした答えというものを、周辺の話はともかくとして、帰属問題、これに関する答えというものをそれなりに示していただければという話が、提案といえば提案であります。」と、「二月の首脳会談」に際して、ロシアのメドベージェフ大統領に対し、次回の会談までに北方領土の帰属に関する具体的回答を示してほしい旨述べたと発言していたが、政府、特に外務省として、「二月の首脳会談」以降、次回の会談においてロシア側より北方領土の帰属に関する具体的回答を得るべく、ロシア側に対してどの様な働きかけをしてきたのか説明されたい。
五 外務省として、二の外務省幹部が述べた、「四月の首脳会談」においてロシア側より北方領土の帰属に関する具体的回答は得られないとの認識と同様の認識を有しているか。
六 五で、外務省としても「四月の首脳会談」においてロシア側より北方領土の帰属に関する具体的回答は得られないとの認識を有しているのなら、その様な経緯を辿ることとなってしまう原因は一体何であるのか、外務省の説明を求める。
七 「四月の首脳会談」においてロシア側より北方領土の帰属に関する具体的回答を得られないことは、北方領土交渉の後退を意味するか。外務省の見解如何。
右質問する。