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平成二十一年四月二十七日提出
質問第三四四号

メキシコで発生している豚インフルエンザに関する質問主意書

提出者  岡本充功




メキシコで発生している豚インフルエンザに関する質問主意書


 メキシコで人から人への感染が確認された豚インフルエンザは今後の感染の拡大が懸念される。我が国においても万全の対策が必要と考えるため以下質問する。

一 平成二十一年四月メキシコで人から人へ感染が確認された豚インフルエンザ(以下「今回のインフルエンザ」という。)は新型インフルエンザであると認識しているのか答弁を求める。今後パンデミック(ある感染症や伝染病が世界的に大流行すること)を惹起する潜在的な可能性があると認識しているのか。平成二十一年二月の「新型インフルエンザ及び鳥インフルエンザに関する関係省庁対策会議」において策定された新型インフルエンザ対策行動計画(以下「行動計画」という。)における発生段階としてはどの段階であると認識しているのか答弁を求める。
二 豚インフルエンザが人に感染する可能性は政府としては鳥に比べて低いと考えていたと承知するがその理由如何。また今回のインフルエンザが人から人に感染する事態となった理由如何。国内で飼育されている豚においてインフルエンザ感染が疑われるもしくは確認された事例があるのか。あるのであればその詳細につき答弁を求める。
三 メキシコ在留邦人を含む国内および国外で暮らす日本人で今回のインフルエンザに感染したと疑われる症例及び確認された症例、それぞれの人数と疫学的調査で感染したと推認される場所について答弁を求める。現在のサーベイランス(調査監視)体制は世界保健機構及びメキシコ、米国政府からの情報収集以外にどのようなものがあるのか。今回のインフルエンザに対する新型ウィルス系統調査・保存事業はどの機関においてどのように実施されているのか答弁を求める。また行動計画で言うところの国内における「疑い症例調査支援システム」はどのように機能しているのか答弁を求める。
四 政府として日本国外に短期長期を問わず滞在する日本人に対し感染予防につきどのように注意喚起しているのか。空港や港での注意文書等の掲示だけでは既に出国している日本人への注意喚起にはならないと考えるが見解如何。
五 パンデミックワクチンの開発・製造はいつから行う予定であるのか。またワクチンが接種可能となる時期はいつごろになる見通しか答弁を求める。加えてその接種対象者、順位、接種体制の整備状況についても答弁を求める。あわせて現在都道府県が備蓄する抗インフルエンザ薬の放出はいつからどのような方法で行うのか、また予防投与は国内で一例でも今回のインフルエンザへの感染が確認された段階で開始するのか。また開始する場合の対象者、順位、薬の提供体制の整備状況について答弁を求める。
六 行動計画の「予防・まん延防止」で言うところの水際対策について問う。新型インフルエンザ発生国からの入国・帰国者等を隔離・停留等を行うための公的施設、及び民間のホテル等の宿泊施設の確保について問う。空港ごと港ごとに個別の人数を明記したうえでの現在の確保状況如何。また患者対策として挙げられている新たに接触者を増やさない環境下での入院治療を行うことができる病床数は全国で何床あるのか答弁を求める。
七 行動計画を踏まえ都道府県や市区町村で具体的なマニュアルや役割分担を事前に定めるとされているが未だ定められていない自治体名を問う。未だ定められていない自治体に対して政府としてどのように対応していくのか見解を問う。
八 一般国民の需要急増が予想される衛生資材等(マスク、消毒液等)の生産・流通・在庫等の状況を把握する仕組みは確立されているのか。確立されているのならばその在庫量につき答弁を求める。もし確立されていないのであれば今後どのような対応をとるのか如何。
九 豚肉の安全性について問う。メキシコからの豚肉の輸入量如何。また豚肉が十分加熱された場合は安全であると承知するが、今回のインフルエンザに感染した豚の生肉に接することで感染する可能性が科学的にはゼロではない事を確認されたい。可能性があるのであれば大量の生肉を扱う者に対する対策はどのように講じているのか答弁を求める。

 右質問する。



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