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平成二十一年四月二十八日提出
質問第三五二号

北朝鮮による長距離弾道ミサイル発射に係る政府対応の信頼性を否定し、茶化した内閣官房副長官の言動に対する政府の対応に関する再質問主意書

提出者  鈴木宗男




北朝鮮による長距離弾道ミサイル発射に係る政府対応の信頼性を否定し、茶化した内閣官房副長官の言動に対する政府の対応に関する再質問主意書


 「前回答弁書」(内閣衆質一七一第三一八号)を踏まえ、再質問する。

一 北朝鮮が、本年四月五日、長距離弾道ミサイルを発射した。右のミサイル発射がなされる以前の本年三月二十三日、ある政府筋・政府高官が、「鉄砲の弾で鉄砲の弾を撃つようなもんだ。当たると思うか」、「実験で今から撃ちますよと言って、ぴゅーっと来るから当たるんで、いきなり撃たれたら当たらないよ」と、政府の迎撃システムの信頼性を否定する旨の発言をしたとの新聞報道がなされた。更に、右の政府筋・政府高官は、北朝鮮によるミサイル発射について「(ミサイルが飛ぶのは)高すぎてそもそも見えないから、国民からすると何が起きているかわからない」、「見えたらおもしろいけどな」、「そっち行ったら『ファー』っていう感じだ」と、ゴルフに例える発言もしている。右の発言を受け、河村建夫内閣官房長官が本年三月三十一日、「みんなが一生懸命やっている時に、発言は極めて不適切」として、この政府筋・政府高官を厳重注意している経緯があるのにもかかわらず、「前回答弁書」でも「政府としては、御指摘の新聞記事については、取材対象者、取材内容等を明らかにしない取決めの下に行われた取材に基づくものであると承知しており、その新聞記事の事実関係の有無及びそれに関する事実関係について申し上げる立場にはない。」と、この政府筋・政府高官について明らかにしようとしていない。右答弁は、一般に取材対象者、取材内容等を明らかにしない、いわゆるオフレコ取材における政府職員の発言については、政府としてその事実関係等を明らかにすることはしないということか。
二 本年三月三日、民主党小沢一郎代表が政治資金規正法に違反する形で西松建設より献金を受けていたとして、小沢代表の資金管理団体の会計責任者である公設第一秘書が逮捕された。同月六日付の新聞は、ある政府高官が右の事件(以下、「献金事件」という。)に関し、「自民党に及ぶことは絶対にない。請求書のようなものがあれば別だが、金額が違う。立件はない」と述べたと報じている。右の新聞報道も、取材対象者、取材内容等を明らかにしない、いわゆるオフレコ取材における内容が元でなされたものであると考えるが、河村建夫内閣官房長官は同月八日午前、民放テレビ番組等において、右の発言をした政府高官とは漆間巌内閣官房副長官であることを明らかにしている。同じくオフレコ取材における政府高官の発言であるのにもかかわらず、「献金事件」については河村長官自らテレビ番組でその発言者が誰かを明らかにし、北朝鮮のミサイル発射に関する政府筋・政府高官の発言については「申し上げる立場にはない」と、政府として一切の答弁を避けるのはなぜか。右は、政府の対応として明らかに矛盾していると考えるが、政府の説明を求める。

 右質問する。



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