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平成二十一年六月三日提出
質問第四九八号

いわゆる「三・五島論」発言に係る政府代表の説明及び内閣総理大臣の見解等に関する再質問主意書

提出者  鈴木宗男




いわゆる「三・五島論」発言に係る政府代表の説明及び内閣総理大臣の見解等に関する再質問主意書


 本年四月十七日の毎日新聞に、谷内正太郎政府代表が毎日新聞社のインタビューを受け、北方領土問題につき、「三島と択捉一部でも」と、谷内代表として、歯舞、色丹、国後、択捉の我が国への帰属を確認し、ロシアとの平和条約を締結するという従来の政府方針と異なり、北方四島の面積を折半するという方法をもって、同問題の最終的解決を目指すべきとも取られる見解を示したと報じた記事(以下、「毎日記事」という。)が掲載されている。右について、谷内代表は毎日新聞社に対して、「毎日記事」にある様な、北方四島の面積分割をもって最終的な北方領土問題の解決とすべきという趣旨の発言(以下、「谷内発言」という。)はしていないと反論している。また谷内氏は、同年五月二十一日の参議院予算委員会に政府参考人として出席し、「『個人的に三・五島でも良い』というたぐいの発言は一切していない。ただ、全体の流れの中で、誤解を与える部分もあったかもしれないと反省している。深く遺憾に思っている。私の基本的立場は北方四島の帰属問題を解決して、平和条約を締結するという政府方針通りだ」と釈明している。右と「前回答弁書」(内閣衆質一七一第四三八号)を踏まえ、再質問する。

一 前回質問主意書で、本年五月二十日発行の『FACTA』二〇〇九年六月号の七十四頁から七十五頁にかけて掲載されている「手嶋龍一式intelligence」という論文の中に、
 「実際はインタビューにどのように答えたのだろう。
 『シベリア・パイプラインから百万バレルが極東に供給され、その半分を日本が引き受けるとか、環境協力、生態系の保存について協力するとかであれば、三・五島の返還でもいいということになるかもしれない』」
との記述があることに触れ、右の記述は、「谷内発言」の本当の内容であり、毎日新聞のインタビューを受けた際、谷内氏が実際に答えた内容を正確に表したものであるかと問うたところ、「前回答弁書」では「外務省として、谷内正太郎政府代表からは、御指摘のインタビューの際に『個人的には三・五島返還でもいいのではないかと考えている。』といった発言は行っていないとの説明を受けている。」との答弁がなされているが、当方が問うているのは、『FACTA』にある右の記述は「谷内発言」の実際の内容を表しているのか否かという点である。『FACTA』にある右の記述は、「谷内発言」の実際の内容を表しているものであるのか否か、再度質問する。
二 一で、『FACTA』の記述が「谷内発言」の実際の内容と異なるのなら、記述の中のどの部分が異なっているのか、詳細に説明されたい。
三 一の答弁にある様に、谷内氏が「個人的には三・五島返還でもいいのではないかと考えている」といった発言を実際にはしていないのなら、その様に記述した記事を掲載した毎日新聞社に対して、明確な抗議をするべきではないのか。過去の答弁書において外務省は「外務省から毎日新聞社に対し、谷内正太郎政府代表の発言に関する同政府代表の説明振りとともに、北方領土問題に関する政府の立場を伝えている。」としているが、事実に反することを記事にされ、その結果国内外に大きな混乱が起きたことを鑑みる時、外務省として立場を伝えるという対応ではなく、毎日新聞社に対し記事の撤回並びに謝罪を求める位の厳しい対応をとらなくては筋が通らないのではないか。

 右質問する。



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