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平成二十一年六月十五日提出質問第五四六号
検察庁の信頼性に係る森英介法務大臣の見解等に関する質問主意書
提出者 鈴木宗男
検察庁の信頼性に係る森英介法務大臣の見解等に関する質問主意書
本年六月十二日、森英介法務大臣は閣議後の記者会見(以下、「会見」という。)で、民主党の小沢一郎前代表の秘書が逮捕・起訴されたいわゆる西松事件を巡る同党第三者委員会の報告書に、法務大臣の指揮権発動に言及したと読める部分があるとして、「看過できないものがある」と批判している。右を踏まえ、質問する。
二 森大臣として、検察庁による容疑者への取り調べの実態をどの程度把握しているか。
三 森大臣として、二〇〇八年九月二十四日に法務大臣に就任する以前、どの程度法務省所管の業務に携わってきたのか説明されたい。
四 森大臣が、検察庁はこれまで一貫して不偏不党を旨として活動してきており、検察に全幅の信頼を置いていると認識しているのは、検察庁のなすことに一切の誤りはないということ、つまり検察の無謬性を信じてやまないという意味か。
五 二〇〇二年六月十九日に東京地方検察庁特別捜査部に逮捕された当方の個別具体的な事例に関して言えば、当方の取り調べに当たった谷川宏太副部長は、三井物産と当方の関係を疑っており、谷川副部長が当方を取り調べるのと同時に、他の副部長が特命チームを組み、三井物産と当方の関係を調べていた。また、参考人、証人として聴取を受けた当方の関係者に対して、予め想定問答集を作成して強圧的な聴取を繰り返し、自分達のつくったシナリオに沿った供述をさせるべく、関係者を誘導していたことが、関係者が裁判所に提出し、当方が本年四月二十一日の衆議院決算行政監視委員会第四分科会及び六月十日の衆議院決算行政監視委員会において、同委員会の理事会で承認され、その写しを配布した陳述書によって明らかにされている。森大臣が、検察庁の活動は不偏不党であると認識し、同庁に全幅の信頼を置いていると言うのは、ただ単に検察庁の取り調べの実態を正確に把握せず、事実関係を承知していないからではないのか。
右質問する。